君と刹那の夢を見よう

永遠なんて言わないからさ

夏と夜空と永遠のはなし

宝物のような夏が終わるまで、あと1週間。

 

 

今この瞬間のきもちをきちんと残しておかないと、と思い久しぶりに筆を執りました。

昔は頻繁にブログを書いていたのですが、最近はどうにもうまく書けなくて。

下書きに入れたままどんな気持ちでどんなことを書こうとしていたのかわからないままの記事がいくつも残ったままです。

 

それでも、この夏のことはちゃんと残さなくちゃなあと思い、timeleszとともに正真正銘一度きりしかないこの夏を全力で駆け抜けながら、自分の気持ちと、だいすきな人の想いとをじっくりじっくり考えながら、今日まで来ました。

ライブに対しての勝手な考察と自分の感想とが行き来する読みにくい文章になる気がしているのですが、最後まで読んでくださるもの好きな方もそう多くないでしょうし、好き勝手に綴っていこうと思います。

あくまでも、ここに書いてある文章はすべて個人の感想ですので!

わたしのepisode0解釈はこうなんだ、といういち感想としてさらっと読んでいただけるとありがたいです。でも、当たらずも遠からずのような気もしているので、ふうまちゃん、サシ飲みして話そうや…。

※8/27 大阪公演を踏まえ一部加筆修正しました。

 

まず今回のツアーのテーマとして提示されていたのは、「timeleszというグループのあいさつ回り」。つまるところ、このライブでは”timelesz”とは何たるかが象徴されている。くどくどとセットリストの解釈を追ったあとに結論を見るのもじれったい気がするので、初めにざっくりと私の所感を記して、セトリや演出でその根拠を補足して最後にまとめていこうかなあと思います。まあほぼメモ書きみたいなものですので解釈とか考察とか、そんな大層なものではないかもしれません。。

 

今回夜や月の描き方がすごく特徴的なので、何の比喩なのだろうか。。と頭を悩ませていたのですが、私個人としては”時間”の比喩だなあと思っています。

 

・時間軸は主に夜、夜明け前、夜明け(昼)の3点

・セット構成はメインステージ、Bステ、Cステの3点

(ムビステ、アリトロ、外周と移動手段はさまざま)

・大きく分けるとOP以後、MC以後、挨拶以後の三部でできた構成

 

上記が効果的に使われているイメージが初見からあって、ふうまくんのラストの挨拶が横浜から変わったことでハッとしました。

ふうまくんは前半の会場である程度定型の挨拶をしていて、その中に”3点”が登場するのです。

 

「timeleszというのは、時を超えてとか、未来永劫とか、前に向かっているイメージの言葉に思えるけれど、本来の意味は”過去、今、未来”の3点を包括する言葉である」

 

それから、勝利の挨拶。

「timeleszはTから始まる。アルファベットで数えると、Tは必ずU(You)の前にある」

ラジオでTから始まるグループ名の候補が多く出ていたと話していたので、後付けの意味ではなく初めから狙ったものなのだと思う。Tの前が必ずSであることも、ここに意味があるか言及されていないので推測の域を出ないけれど、ある種過去と今と未来を表す3点である。

 

このツアーの中で、timeleszは時間を行き来する時間旅行、宇宙旅行船の操縦士なのである。縦横無尽に、軽やかに時間を行き来して見せる。これこそがtimeleszというグループなんだという提示と意思表明が見えるライブだなと私は感じた。

過去、今、未来。この3点に着目して勝手な考察をこれから繰り広げていきたいと思います。

 

Overture

秒針を刻む時計が0:30を指して映像が始まる。

時刻については言わずもがな。

 

もっとみんなに「見て、知って、聞いて」ほしいそれぞれのターンでは

昼と夜/古いものと新しいものが描かれていると思っています。以下覚え書き。

売り込み中のアイドルを”宇宙”一にすべく、マネージャーが奔走するシーンは昼の時間帯。花やしき、銭湯のある下町、ビラ配り、CDコンポ、昔ながらのセーター肩掛けプロデューサーといったアナログだったり、古いものが登場する。対してアピールするために使われるのはYoutubeQRコード、TVのインタビュー、SNS。新しくてデジタルなもの。

3人が集まり屋台でラーメンを食べるシーンは夜。ティザーにもサブリミナル的に組み込まれている大きな満月。聡くんのETオマージュのシーンは夕暮れから夜の大きな月を駆けているけれど、実際にバズった画像は昼で大きな虹がかかっている。駆け出す3人の上に輝くのは大きな月と一筋の流れ星。

みんなに「見て、知って、聞いて」ほしいというシンプルなメッセージだけれど、それは12年間ずっと祈り続けてきたことで。個性が強くて、それぞれの力は高めてこられたけれど、グループとしてなかなか思うようにいかなかったことも多く、それこそ長い夜を過ごしたよね。夜明けはすぐそこだって何度もその光を目指して手を伸ばして、ずっとずっといつか夜は明けるんだって信じてがむしゃらに走り続けてきた。

 

ひとりひとりが売り込みをしているとき、外は明るい。

3人がそろっているとき、外は暗くて、大きな月が彼らを見下ろしている。

なんだか現状を表しているようでちょっぴり切ないけれど、バズった写真には虹がかかっていたし、最後のカットの3人は”朝日を見るため 走る with U”だった。

いつだって誠実で愚直で、それでいて夢を見ることを、信じることをやめられない彼ららしいラストカットだなあといつもグッとくる。

 

RUN

初日に聴いて意外だった一曲目。今となってはもうこれしかないし、上手いなあと思うのだけれど。ある種”彼”の色が濃い曲を初手に持ってくるとは思わなかった。

 

”君の過去も今も未来も”

”昨日未満でも 明日以上へと”

 

”夜明けの風に吹かれて”

”太陽はきっと きっと この闇を照らすはずさ”

 

過去、今、未来・夜、夜明け前、夜明けのすべてを網羅している…。

そして登場は可動式のステージで3人セパレート。

2サビから集まって一つのムビステに乗り込むと、センターステージへ。

 

Trust Me,Trust You

”暗闇の向こう側に I see the 未来”

夕暮れ、夜も歌詞に出てくる

ムビステはバクステへ。前半~ラップパートでは暗めのライティング、落ちサビから白っぽい明るい光に

 

人生遊戯

今回のセトリで数少ない歌詞に時間の表現が入っていない曲。

だからこそここに組み込んでくる意味が絶対にあるはず。

 

”Everything’s gonna be alright”

「大丈夫です、全部、全部うまくいきます。」

 

Forever Gold

”振り返るハイライト 君とのMoments”

”輝いて 今がある”

”僕らはそう Lonely同士”

過去を慈しみ、今を受容して未来へ進む時間。

SexyZoneのきらきらとした思い出の象徴のような曲でキラキラと舞う金の紙吹雪が本当にきれいで、めいっぱい手を振りながら振付を踊って文字通りハイライトを振り返るふうまくんに、いつもぐう…となってしまいます。

僕らはそうLonely同士って12年間の大きなテーマだし、これからもきっとそうだと思っていて。ありのままを受容すること、赦すこと、好きになること。これはすごく今回のセトリでも変わらず祈ってくれている部分だなあと感じます。これは追々。

 

挨拶~ソロセクション

”この時間はもう戻ってこねえんだぞ!”と言われるたびに、”もうSexyZoneって叫べるのこれが最後なんだぞ!”と”10周年だぞ!笑えーーーー!”がオーバーラップして意識が遠のきます。そう昔の話じゃなかったはずなんだけどね。さみしいね。

 

それぞれのパーソナリティを生かしたセクション。ここめちゃくちゃあらしっぽいですよね。やはりここでも夜空がイメージされている。

勝利が描いている軌道って何なんでしょうか。ロゴでもないけど、砂時計のような…。

 

ここで大事になってくるのはやはりふうまくんの所信表明ラップでしょう。

毎回必死に少しずつ頭に入れているので、若干の揺れはあると思いますがおおよそ以下のような歌詞のはずです。当方元櫻井担ラップ解釈ガチ勢のため、あらかた合っていると思います(謎の自信)

 

”Up まだ見ぬ先 光よりも早く辿り着き

timelesz responseする時代にCall 流されはしない風潮

2024新たな始まり第1章 Are You Ready?Huh お前ら全員主人公

巻き込んで We Going up Huh Huh 目指す先は top Huh

俺ならパイロット 操縦中 コックピット There might be a turbulence

No pain No gain もうしないよrest

俺らをテストなら全部満点生み出してく新たなヒット

見とけ 歴史に刻む瞬間 その名はtimelesz”

 

ごめん、良すぎる。

初日めちゃくちゃ泣いたし、初めてライブに連れて行った元嵐担母と観たので

こんなんぶぎーじゃん、また苦労する男追ってんだね(苦笑)と言われてウケました

ただ、ひとつだけいい?操縦するときだけ一人称単数なのまじでやめれそう?

一人で乗り込まないで?乗りこんじゃってんじゃんよ!!!!!!って声出たよ初日。

DNAを感じながらもあなたにしか書けない言葉の引き出しで構成されていて、だから大好きなんだよなあと噛みしめています、いつも。

 

このラップを歌い上げるふうまくんの周りを様々な月齢の月が取り囲んでいて、

最後にそれらがギュッと集まって一つの大きな満月になる。

 

月の満ち欠けは太陽と地球、そして月の3点の位置関係によって決定される。

太陽の光を反射して輝く月。地球からは光の当たり方によって欠けたり満ちたりしているように見えるけれど、月はいつだってまあるく存在している。地球から月の裏側を見ることはできない。いつもきれいなものだけを私たちは見あげている。

まぶしい過去があるからこそ、未来は誰かにとってはまぶしく、誰かにとっては陰って見えたりする。もしかしたら今日は未来が明るいものに思えても、明日にはそうでないかもしれない。誰にとっても未来は等しく存在するけれど、上手く見えない時もある。

過去がまぶしければまぶしいほど未来は輝くし、”輝いて 今がある”のだ。だれかの足元をやさしく淡く照らす月の光。暗い夜道で転んでしまわないように、道しるべになるひかり。未来は不確かだからどうしても過去のほうがまぶしく思えてしまうけれど、とびきりの今を重ねて過去をまぶしくすればするほど輝いていく。

過去-今-未来の3点≒太陽-地球-月≒Sexy Zone(時間が経てばここはtimeleszが包括していく)-You-timeleszなのではないか、というのが持論です。

この先書いていくのはここを強固にしていくだけの文章なので面白味はないと思いますが、ふうまくんって丁寧で緻密に物語を紡ぐ人だなあと少しは感じていただけるのかなと思うので、もしよかったら読んでいってください。。

 

Sleepless

ふうまくんの背後に映る大きな月と時計の文字盤がオーバーラップしていく。

やはり月と時計が重なるということは、月は時間の象徴なのかなと感じざるを得ません。曲中のモニターは時計や歯車に取り囲まれた銀河のような場所を映し出していて、さながら時間旅行の様相です。銀河は時を超えた場所の比喩なのかなあと思うので、過去と未来と今を行き来する宇宙旅行船の操縦士がtimeleszなのかなという雑感。時を超えて、見たことのない場所へ連れて行ってくれるんだ、きっと。

だけど一人で乗るのだけはやめて(2回目)

あと、鉄骨?ネオン管?で”timelesz”の文字が象られているのが印象的。

 

Midnight,MoonLightと夜を描いた曲ですが、後半から夜明けへと向かい始める

”あの空の先で 新しい朝が 僕らを呼んでる”

”歩き続ける 自分らしい明日へ”

 

IF YOU WANNA DANCE

夜中2時、この歌詞のおかげで1会場目から「これ、セトリ時間縛りだなあ?」と

勘づくことができました。ありがとうイフワナ。

てか、3人で階段降りてくるシルエット覇王すぎて、これこのままどうにかならんのか?と思ってはいけないこと思う時間皆さん発生していないですか?私は発生しています。ここの流れもあらしすぎて、Monsterかパラド始まるよねえ?????ってあるはずのないドキドキを覚える時間が発生したりもします。

 

”君と僕をつなげる Place to be”

"踊ろう 朝が来るまで"

 

 

夏のハイドレンジア

暗がりの中で雨が降り出し、歌いだしが明けると照明がパッと明るくなる。

三人の歩いた先(外周のふちのLED)、リフターのピンスポに虹がかかる。

地面にはあじさいが咲いている。本当にここのライティングがメリハリ効いてて色もかわいらしくて、何より夜が明けた空がきれいで、いつも泣きそうになっちゃうんだ~

”まるで時計の針”、”晴れ渡るフィナーレへと 手を引いて連れて行くから”

あと、歌ってないけど2番の歌詞がドンピシャなんだよねえ。私はハイライトの冬が来たよも本当は2番の歌詞が決め手でセトリ入りしているけど、あまりに切実で直接的過ぎて歌っていない説を提唱しているので、本当は2番の歌詞がたいせつなんじゃないかなあと思ったり。

 

puzzle

めちゃくちゃ言葉選ばずに言うとこの曲結構トラウマだったので、まさかこんなにたいせつな1曲になると思ってなかった。トラウマ曲蘇らせ師としての腕が鈍ってなさすぎてさすが。この曲も直接的な時間の表現が歌詞に出てこない。

 

”これまで そして これからも それぞれのパズルを生きていく”

 

過去、今、未来 そして”自分らしく”あること

またこの辺のメッセージが強調されている。

 

櫻井くんのテコ入れ、さすがに元担なのですぐわかりました。

彼はグループ厨なので、こういうの見たがるんです。O.N.Eのときからそうなんですけど、癖です。(笑)

確かにめちゃくちゃよくなってたし本当にいとおしくて尊い時間過ぎて、涙が出るんだよなあ。ふうまくんが愛おしそうにふたりを見つめる姿も見たいけど、だいすきなひとにめいっぱいの愛情を向けてくれるふたりの顔も見たくて、いつもどこを見たらいいのかわからなくなる贅沢な悩みに頭を抱えています。

 

振り返りVTR

こういうところが丁寧なんだよなあ。

ちゃんと見ると思い出が多すぎて気絶しそうになるので、いつもここは水分補給して視線を散らしています。ごめんね。

 

ブラホワ~rouge~CRY

ソロについては演出の裁量がわからないのでしょりそうについてはあまり言及しませんが、どれも夜のイメージの楽曲。

ブラホワ古き良きすぎて最高です。座って観たくなる。帝劇すぎて。

ライティングも気持ちよくてすごい好きなんだあ。

 

ここでrougeが来た意味をずっと考えています。

リップクリームのパッケージが伏線なのだとすると、完全に歌詞だけを見て解釈してもいいのかなという気もするのだけれど、セットは5TAGEのオマージュだよね。誰に語り掛けてんの?あたしだけは。

5TAGEの時は日替わりソロだったのでソファとベッドを置いていたと思うのだけれど、今回はどういう意図なんだろう。これも夜が深まっていく比喩のひとつなのかな。衣装も真っ赤になって。29歳のrouge、ちゃんと大人になっててくるしさの種類が違ってたな。

 

最初の会場では落ちサビ全部アカペラだったけど、途中から”どんな罰も受ける”からマイク乗せるようになって。受けるな!!!!!背負うな!!!!!って懇願するターンを繰り返していますが、rougeの一番大事な部分がどこなのか自担ソロなのに一番難しくて咀嚼しきれていません。ただ、サビの歌詞は今までとなんだか違う響きを含んでいるように感じて、いつもちょっとだけ泣きたくなります。どうかあと少しだけ、が積み重なって永遠にならないかなって祈っている人だと思うので、なんだか切実に響くものがありますよね。

 

ラストの”you know how to rock”を何らかのフレーズに変えていることはわかるのですが、なにぶんリスニング力に乏しく自信が持てないのでなんて言っているかわかる方教えてください。。ここにヒントがある気がしています。。

 

あと、かなり後半の方で気づいたのですがイントロから1サビに入る直前まで上手のスピーカーの辺りにオレンジのまあるい月がぼんやり浮かんでいる。スピーカーの中央に明かりが浮かぶので、陰で中央に線が入って0時30分を指した時計のようにも見えて。

 

”唇に隠したLove Baby, Hard to say”の箱の中に閉じ込められたリップのメッセージ。

絶対rougeへの伏線ですよね?こわい男……。

 

CRY、毎回泣いている。

ペジの演出をほぼ踏襲していて、聡くんの周りを舞うキラキラと後ろのモニターの中で舞うキラキラが重なる瞬間に毎回感極まってしまいます。ダンサーつけて5人で踊るのも、最後の演出も、聡くんの強さに本当に救われている。すごいなあ。

Life is so beautifulと歌ってくれるの、聡くんのファンはどんなに嬉しいだろうね。さときくははじめ聡くんがCRYをやりたいと言ったとき、どんなリアクションをしたんだろう。。 どんな涙も明日につながる、シンプルだけど前向きで力強いことばだなと思います。聡くんのいないPAGESを一緒に観に行ってくれた松島担の友人。彼女と再びこの景色を観られたこともなんだか感慨深かったです。

 

桃色の絶対領域

やはり夜のイメージの曲。

”曖昧なままでもいい 叶うなら今だけ”と祈る気持ちと永遠を願う気持ちが共存している。爆速アリトロでバクステへ。

 

Cream

”曖昧でいいから君と僕だけの旅へ 変わらないまま止まらない夢を見て”

これってまさしく桃色とリンクしている部分。

曲の持つ雰囲気がまるで違うのでさらっと流してしまいそうな部分だけど上手いなあと思う。ひとつひとつこの曲をこの場所に置く意味を考えながら作っている人なので、好きなだけ掘り下げさせていただきます。。

去年から思ってたんだけどCreamのライティングの色味絶妙ですよね~!

淡いパステルのかわいらしくてノスタルジックな雰囲気。

モニターは東京の夜景。ちゃぷつを彷彿とさせます。

 

スキすぎて

重くなりすぎないアクセント。VTRでつなぐのももちろん面白かったんだけど、1曲でガラッと切り替えられる手札が増えるといいよねえ。

こはちょっと今までの理論から外れた例外的な部分。

底抜けに明るいキャッチーなライブ定番曲の層に厚みが出てくるとこういうコミック枠も見られなくなってしまう気がするので、この時間を精一杯楽しんでいます。(笑)

リペペジで少しずつ育てたC&Rしやすい雰囲気もコロナで一度さらになってしまったのでショック療法じゃないけどこういうので一気に思い出させていく、しみこませていくのは賢いのかもなあと思っています。

 

MC

MC中もメンバーカラーの明かりが星空のようにキラキラと光っている。

 

君と…Milky way

これは私の勝手な持論なのですが、MC明けの曲には作り手の”意味”が、本編ラストの曲には”答え”があると思っていて。どのグループのライブを観るときも気にするようにしているし、行く前に勝手に予想してから行くのですが。自分の考えがあながち間違いではないのでは?と勘違いさせてもらえるくらい歌詞がドンピシャすぎて。

 

”時間の鍵が解けた夜空に”

”過去と未来をつなぐものが 僕たちの心にある”

”夢を浮かべて さあ永遠を探しに行こう”

”この世界で たったひとつ抱きしめた愛を そうさ信じて”

 

この歌を我々にいま届けてくれること、愛以外の何物でもないですよね。

そして、散々「過去、今、未来」の3点の話をしてきましたが、これらは独立して存在しているものではなく、今を連綿と紡いだ先にある未来、振り返ると存在している紡いできた過去。すべて流動的につながっているもので、その地点にワープするというよりはグラデーション的なイメージのほうが正しいのかなと思います。そのグラデーションこそがtimelessの意味するところであり、”時間の鍵が解けた夜空”なのかな。

星の瞬く夜空に、この銀河に”永遠”を映し出すふうまくん。

刹那を切り取って永遠に閉じ込めてしまうふうまくんらしい表現だなと思います。

彼の刹那と永遠の話はどこかでじっくりとしたいと思っているのでまた今度。

 

はじめてのドームで"あの日の星空"をサプライズで映し出したあなた。

この時間が永遠に続くと信じてやまなかった星空のもとみんなで歌ったキャンプファイヤーでの弾き語り。

2022年12月29日の刹那ル。

 

いろいろなことを思い出しながら聴いていつもメソメソしてしまいます。

階段に腰掛ける3人が夏の大三角みたいできれいだなあとぼんやり思ったりするときもあります。

最後にきらきらっと瞬く流れ星がニクいよね。

ここに留まる”オリオン座の3つの瞬き”と、自在に空を翔けるふたすじの流れ星。

いつもtimeleszの夢が叶いますようにって三回唱えてます。

 

Dream/make me bright

日替わり曲。いまだに規則性が見えない。わたしはDreamばかり聴いているような気がします。どちらも明けない夜の歌。前向きな未来に進むというよりは終わりや変化を受け入れて一度立ち止まり、進みたいね、進めるはずと信じるターン。

”きらめいた景色だけが 微笑み続けるだなんて”

”繋いだままでいれたらいいね 何度離れ離れになっても”

”それじゃさよなら 僕らの他愛ない日々よ”

 

”なにも怖がらないまま どこまでも連れていけるよMy love たとえばあなたが思うまま 陽をさすように 照らしてくれれば”

make me~ではそれぞれのメンバーカラーの明かりをまとった3人のシルエットが大きく映し出される。終盤につれて空が白んでいくような色味のライティングに。夜明けまで手を引いてくれるようなイメージを個人的には受ける。

 

Dreamは完全に一度立ち止まるターンなのかなあ。

福岡公演に入ったのですが、落ちサビのあのフレーズでペンライトで青色を灯すようやわらかい顔で言ってくれたことに対しての形容しがたい気持ちももちろん忘れずにいたいのですが、もう一つ感じたことがあって。

SexyZoneというグループから抜けるような”青空”と、夕焼け、朝焼け、昼間の太陽の”オレンジ”がいなくなっちゃったんだなあって。3人でいる姿も幸せいっぱいなんだけれど、そこからあかるい時間の空は生み出せないんだよなあって。単純に色の話ではあるんだけど、いわゆるパワーダウンみたいなものを感じさせずに振る舞ってくれているからこそ、そういう単純なところで痛感したというか。

ほんとうに、太陽みたいな人と青空みたいなひとだったし。

ミルキーウェイで一面の星空だったのがオレンジ色の夜明けの空に移り変わり、日が昇って晴れ渡る青空になったのが夢みたいに綺麗で。

あなたが何を感じて歌っていたのかはわからないけれど、あのころを振り返る時間になったな。もうずっと前のことみたいだね。

 

セット売りとかじゃないけど、とごちゃごちゃ前置きをして中島からの俺の落ちサビがめっちゃいいのよ!!と語っていたラジオを思い出して少し切なくなったりして。

でも、Dreamのオレンジのペンライトの海で涙ぐんだり、ちゃぷつ熊本のSadWorldで偶発的にオレンジの海になった会場見渡してめそめそしてたり、Paypay初日のtimelessでもうそれほぼ泣いてるやんけ!の顔してたふうまくんも、オーラス泣いて歌えないみんなの代わりに精一杯声を張り上げて歌ってたふうまくんももうどこにもいなくて。

凛と前を見つめて歌っていて、さみしいような、頼もしいような気持ちになったりして。

 

ここの2曲に規則性がないのは時間を行き来する余裕のない人や、過去にとどまっていたい人に対する受容と赦しのターンだからかなと思います。そして時に進むのが億劫になってしまったり、戻りたいと思ってしまう自分自身に対しての受容と赦し。

前に進んでみてもいいかも、と思える日もあればやっぱりずっと今がいいと思ってしまう日だってあるじゃないですか。そういう自分でいてもいいし、そういうあなたでいてもいいよねっていう時間だからあえて規則性を持たせていないのかなあと思ったりしています。あなたらしくいること、あなた自身を愛することって13年間の大きなテーマだしいつもじっくりと伝え続けてきてくれたことだと思うので。

 

Summer Ride

夜明け前。ムビステでセンターへ。

この曲はやっぱりここがキーでしょう。私の大好きなフレーズ。

 

”思い出は 闇の中で 光る星さ”

 

この曲全フレーズが切なくてさみしくて、それでいてキラキラしていてなんだか泣きたくなる大好きな曲なのですが、このセットリストに組み込まれていることでより大好きになってしまいました。けんしょりのパートが大好きだったのでさみしい気持ちもあったのですが、さときくになってから湿っぽさ3割増しでこれはこれで最高じゃんという現金なお気持ちに…。けんしょりは背中合わせで思い出を抱きしめながらともに夜明けを迎えると思うんですけど、さときくは絶対夜が明けたら会わないです。。その湿っぽさと頑なさがいじらしくてなんか、良くて。。すみません、話がそれました。

 

本音と建前

とにかくライティングが綺麗すぎる。モニターの映像は時計と雨。

Cメロ前の間奏でレーザーが3人を檻の中にがんじがらめに閉じ込めるように3段階に折り重なっていってからほぼピンスポに近い明りになるのが、解放を意味するのか、檻の中からの視点なのかがあいまいなところがまたこの曲の良さを引き立てていて、本当にうっとりします。。レーザーの魔法使いの本領発揮曲。いつだってバクステ側から観たいです。

 

リミックスメドレー(NOT FOUND~君にHITOMEBORE~Sexy Summerに雪が降る~King&Queen&Joker~風をきって~勇気100%~プンププンプン~惑星)

ここで入るノッファ、痺れすぎます。ほぼ歌ってませんが君米、セクサマ、KQJいずれも夜、夜空、星屑、宇宙などの頻出ワードが歌詞に組み込まれています。

風をきってからの流れを私は”バカデカ愛ゾーン”という風情も何もない呼び方をしています。切り取っている歌詞のメッセージ性がすごすぎて、こんなスピードで畳みかけていい代物じゃないヘビー級な愛で殴られ続けて意識が遠のきます。

 

”心をいま錆びない 剣にして 愛をもっともっと切り開いていくよ 強く思うこの一歩から道は出来る”

 

”そうさ100%勇気 もうやりきるしかないさ この世界中の元気抱きしめながら”

 

”ありのまま なすがまま 全部受け止めるよ君のまま 君は君でいてよ今のまんま”

 

”そうさ僕ら同じ空 離れない惑星だ はぐれないように手を取って軌道を描く

今日も明日もその笑顔 守りたい無重力LOVE この世界にたった一つ かけひきのない愛を交わそう”

 

中でも惑星。

惑星はくっついたり離れたりすることなく、一定の距離を保ちながら決まった軌道を描いて回り続ける。まさに”僕らはそうLonely同士”。だからこそ”かけひきのない愛”を交わしたい。そして僕らは”惑星”であることが提示されていることも覚えておきたい。

 

Silver Moon

伏線回収がうますぎる。月に戻ってきた。

あらかた最後の曲を決めてから逆算してセットリストを組むことが多いと言っていた記憶があるので、はじめからこの曲にしようと決めていたのかな。

そしてここでも”駆け引き”が惑星とリンクしている。

 

”不器用な駆け引きだって そうさ願えば届くよ”

願えば届く、これは結果として”かけひきのない愛”ですよね。。

 

初見時は月=timeleszの象徴なのではないか、と考察をしていたのですが、なんだかうまくつながらず。。もう一度歌詞を見直してみたときに、月を見上げているのはわたしたちであり、彼らでもあるのかなと思うようになりました。何のしがらみもなく、いろんな曲を歌える最後のライブとパンフでも言っていた通り、ある種自分たちのためだけに作れるライブはこれが最後で。急に2人称、3人称視点になるのはなんだか違和感があって。それをやるのは人数が増えてからなんじゃないのかなあと個人的には感じるので、あくまで"episode0"としての提示なのかなと思います。

むしろ月であり、夜空であるのはSexy Zoneなのかなと。思い出は闇の中で光る星だし、月は太陽の輝きがないと見えなくなってしまう。今を紡いだ先にある未来が明るくないと、timeleszが存在し続けていないとなかったことになってしまう。

月の裏側はいつだって見ることができないから、きれいなものだけを思い出して求めてしまうけれど、月は欠けるし満ちる。

 

そして、僕らは”惑星”。すなわち地球。

”地球はいつでも回ってる 195か国の夢を乗せながら”

かけひきのない愛を交わしながら、地球は夜空を見上げ、太陽を見上げて回り続ける。

ひとりひとりのあいさつの後、SexyZoneという思い出を振り返りながら、宝箱を少し開けながら、未来へ進みましょうと前置きされることも今まで描かれた夜空は過去を指しているのかなという考えを強める要素になっています。

 

timeleszパート導入映像

SexyZoneが刻んできた時間にまつわるものが羅列されていく。

活動期間と初めてドームに立った秒数にそう大きな差がないことがいつも切なくなる。

グループにまつわる時間以外で提示されたものは以下。

平均睡眠時間とお母さんのおなかの中にいる時間。

 

いずれも目覚めを、夜明けを待つ夜の時間である。

ここまで徹底されているのだとしたら本当に緻密ですごい。いつかショートフィルムとか撮ってほしい。

これからtimeleszが刻んでいく時間は0からだけれど、ある意味で0からではない。

だって3人で見る夢は5人の時から見てきた夢だから。

時計の針は0時ちょうどを刻んで第二章に入るけれど、デジタルでなくアナログ時計である意味はその連綿と紡がれる時間を表しているのかなあと思う。0だけど0じゃない。

 

時計の針をイメージしたような照明が時計回りになったり、反時計回りになったりしながら天井を照らす。SexyZoneを振り返るターンのみ反時計回りになるので、あまりに丁寧すぎてもはや笑えてきました。ここでも時間を行き来するニュアンスが含まれているので、もう演出からどこまで”timeless的概念”を回収できるかみたいなところまで来ています。テーマを知るために演出考察していたのに、気付いたら演出からテーマの伏線回収をしている。。

 

Anthem

夜の東京の映像。光の三原色のグリッチが入ってて近未来的、デジタルな雰囲気。

サビは夜の滑走路かな?アプローチライトの上を走行しているような映像。

MVのイメージともマッチするし夜の空港を飛び立ち、夜明けの未知なる景色へ向かっていく雰囲気は開幕1曲目としてワクワクする演出。

夜の東京の街並みは映るけれど、星や月は見えない。

 

Selfish love

だいすきなセルラブ。。こちらも夜のけだるい雰囲気。

映像は未来的なイメージは受けるけどこちらは荒廃した街並みという感じ。

パステルっぽい明かりがピカピカしてる。星っぽいというよりはビジューのようなかんじ。

 

dilemma

照明がパッと明るくなる。夏の終わりと別れを描いているけれど、あくまで爽やかなイメージ。映像はフリ素みたいな海、森、サンセット この映像に合わせて照明の色味が水色→緑→オレンジ→ラストは白に。バクステまで外周を全力疾走。

 

VIVID SUMMER DAYS

この曲だけでチケット代回収できるくらいだいすきで宝物の時間!

カラッとした青空が連れてくるさみしさ、底抜けの明るさから感じ取ってしまう終わり、そういう繊細でちょっぴりセンチメンタルな部分ってたむの3人が前から担っていた側面だと思うので、よりそこが前面に押し出されてマッチするようになっていて。。

みんながギュッと集まって今という時間をめいっぱい楽しんでいる姿と、キラキラと舞うカラフルな紙吹雪とが、もう。。 本当に本当のひと夏の思い出すぎていつも幸せで苦しいです。

 

ミルキーウェイで先述しましたが、本編最後には作り手の”答え”があると私は思っていて。

 

”昨日までと 明日からを 今はちょっと忘れて”

 

やっぱりこのフレーズですよね。丁寧に丁寧に蒔いてきたものがすごく効果的に活きている。歌詞すべてが刺さりまくってるんだけど、ここが一番の肝かなと思っています。

夜空を見上げて慈しみ、夜明けを迎えに行こうと言ってきたけれど、今は今しかなくて。この3人で過ごせる今って本当に、今しかなくて。

そういうところを掬い上げられるやさしさが私はずっと大好きで。そういう自分から目をそらせないいじらしさが、いとおしくて。

すべてを出し切りながら”連れていくよ もっと遠くまで”と歌ってくれるあなたにいつも泣きそうになってしまうのよ。

 

SUMMER FEVER

幕開けの曲でありながらいつか終わりが来ることを悟っているような、刹那的な歌詞でもある。

LET'S MUSIC

”明日のことなんて 忘れさせて”

”消えないよずっと つながるよMUSIC”

ぎゅっと

それでも夜は明けるけれど 君にとってはツラいんだろうな”

これで締めてみせるふうまくんのやさしさと、健気さと、せつなさと。。

 

 

セットリストをひと通り振り返ってきました。

過去、今、未来の3点、すなわちtimeleszの概念を表現しているライブだと個人的には考えていますが、これはステージ構成にも言えることかなと思っています。

 

メインステージが過去、センターステージが今、バックステージが未来。

 

バクステで歌う曲は比較的歌詞に時間帯の入らないものや、明るいイメージの曲が多く、センターステージで最初から最後まで歌うものはほんたてのみ。

センターステージやバックステージに向かって移動する曲もムビステがない状態では基本的に立ち止まらない。

客席後方へ移動する手段はアリトロ、徒歩、ムビステ。

さまざまなスピードで移動。動線も固定かと思ったら気まぐれに変わっているときがある。ミスではなさそうだし、会場の構造の差異というわけでもなく、ただ気まぐれに少しだけ動線が変わる日がある。

 

過去、今、未来はワープするのではなくグラデーションであり、自由に行き来ができることの表れなのかなと思っている。だれがどの道をどんなスピードで通っても、どこで立ち止まって振り返っても、前だけを見て突っ走ってもいい。

時間という宇宙の銀河を縦横無尽に駆け巡って旅をできるのは3人だけだから。

 

新しく入るメンバーにはどれだけ紡がれた過去を大切にしていても、3人が5人で歩んだ過去を旅することはできない。この宇宙船の操縦は3人にしかできないのだ。

自分たちで決めて、自分たちで責任をもって歩んでいく。

だれよりも大人たちに振り回され、「僕らは僕らなり 考えてる」と歌ってきた彼らが。破壊と創造をもって。愛とやさしさをもって。

そして、操縦はできないかもしれないけれど、わたしたちも同じ銀河を想い、旅することはできる。

 

私たちが見上げている星空も永遠なんかじゃなくて、宇宙ではもう消えてしまった何億光年も前の思い出の残光かもしれないけれど、そこに永遠を祈ったり、過去を想ったり、夜明けを待ったりしてもいいんじゃないかなと思う。夜明けを迎えに行けた人は、星空を見上げなくたって空が明るい人は、無理に思い出を数える必要はないと思うし。そういう自分を受け入れて、赦して、自分らしく歩んでいくこと。

みんなにそれでいいんだよって言っているし、自分自身にも言い聞かせているのかなと思ったりします。

長い夜が続いて、夜が明けて、空が明るくなって、また陽が沈んで。

その繰り返しで人生って進んでいく。

その時々の”今”をどう紡いで、どのような旅にしていくのか。

(個人的には、2013年の24時間テレビの櫻井くんのお手紙を思い出しました。

今と未来の話。学生時代大切にしていた考え方です。)

 

その永続的な旅路こそが”timelesz”ということなのかなと個人的にはこのツアーを見ていて感じました。そこを改めてあいさつ回りとして伝えてくれる誠実さと愚直なまでの不器用さが昔から変わらなくて、いとおしいです。たくさん愛されているんだなって思えます。

 

もっともっと個人的な感想は、ツアーが終わった後になにかでまとめるかもしれませんし、まとめないかもしれません。(笑)

ただ、今回のライブ特有の幸福感とか切なさみたいなものってどこから来るのかな、ということを自分なりに掘り下げて考えてみました。これからも彼らと同じ夜空を見上げて、同じ宇宙を旅していけたらいいな。

あなたのエピゼロ考察、聞かせてください…!

 

 

(後記)

本当にどうしようもない元櫻井担なので、ツアー考察にあたり絶対に関係がないのに調べてしまった月に関するあれこれを記しておきます

・望月の歌(菅原道長

ツクヨミ古事記日本書紀より)

・月ウサギの伝説

ギリシャ神話

・天体の動きについての授業動画

 

久しぶりに頭をフル回転させて楽しかったし、なんだか勉強したい欲が久々に湧いてきました。下書きがたまりまくってるので、一つくらい頑張って書き上げてみようかなという気持ちにもなっています。今はね。

同ベクトルの同担としてもふうまくんのことはすごく信頼しているので、考えすぎなくらい考えても、案外当たらずとも遠からずなのではないかなという気がしてしまいます。うぬぼれですね(笑)

 

ダブルアンコ予想、そろそろ最終提出したいです。当たっていたらいいな。

 

灯台下暗しすぎました。なんだか自分の中では別れとか、振り返る夜明け前の要素が強いイメージで…。ドームオーラスでも、前向きな意味合いで歌われていると当時は受け取ったはずなのだけれど、人間って変に記憶を脚色してしまうよね。。

そりゃあ、timeless歌うにきまってるじゃんと今なら思うのですが。改めて歌詞を見直すと過去を抱きしめて未来へ進む、そして前向きに未来を見つめる自分と過去を振り返ってしまう自分のありのままを受け止める、まさしくepisode0の在り方。

最後にモニターに映し出された時間が止まるところまで含めて、すごく鮮やかでした。これでepisode0は過去になったので、いつでも立ち返って懐かしむことが出来ます。

彼らのこれからを応援することと、この夏のことを想って切なくなることは共存していていい。それがtimeleszということだから。)

無題

覚悟していた時はずっとずっと早く来た。

年が明けてから、こんなにも1ヶ月が長かったことは人生で無いと思う。

 

もやもや、ぐるぐるともう自分にはどうしようもない領域の話について考え続けている。

だって、だいすきだったんだもの。

 

いま、私が好きなひとはふうまくんで。

そのふうまくんの隣にずっと立ち続けたひとのことが、私はふうまくんを好きになってからの年月よりうんと長く大好きだったのだ。

 

だから、中途半端にあなたの気持ちが理解できるような気がしてしまうし、そういうあなたが好きだった自分がいるから。

ふうまくんの祈りや愛情を無かったことにするような言動をするあなたを見てもなお、どうしても嫌いになれないのが苦しい。

 

何かのせいとか誰かのせいとか一つの理由があるわけではなくもうとにかく、全てがうまく噛み合わなかったのだということが、本当に本当に苦しい。

あー、SexyZone、ずっとずっと一生懸命に頑張ってきたよね えらかったねえ ほんとうに

 

ここでは私が愛した中島健人の話をしようと思う。だらだらと思い出と未練を綴るだけの時間になりそうだけど、こうでもしないと私はなかじまに別れを告げられない。

 

 

 

 

彼のことは初め「けんと」と呼んでいた。

いつからか中島さんと呼ぶようになったけど。(笑)

私はね、生きるのが下手くそなけんとが大好きで眩しくて憧れだった

いつだって全力疾走、自分の夢のためにゴーマイウェイ、でもその過程で生まれた些細な衝突とか軋轢から上手く目を逸らせない、"うまく"やれないしやらない そんなけんとがキラキラして見えてた

 

いわゆるパーフェクトアイドル、ラブホリみたいな部分が好きだったというよりは、それをやり切るエネルギーとか、マインドが大好きだった

 

ものすごく豪胆でゲラゲラ大きな口開けて笑ってるけど、ふとしたときに見せるはにかみがどうしようもなくこの人を知りたいって思わせた

 

自分のやわいとこを開示するのが上手で、でもいつも本当につらかったことだけは全てが終わった後に打ち明けるところが強くてすきだった

 

ちょっぴり天然で、空気が読めないところがあるけど、だからこそあなたがいるとパッと場が明るくなるよね。周りから少し浮いてる自覚があって気にしているかと思ったら、次の瞬間には浮いてるって目立ってるってことじゃない!?!?って大ポジティブを発揮してきたりして。

本当におもしろい人であなたを追いかけているのは飽きなかったよ。ピッカピカの言葉をいつも話すのも、おもしろくて好きだった。

 

そして何より、パフォーマンス。

ステージに立ってるあなたを見るとあなたのことしか目で追いかけられなくなるくらい、求心力があった。誰よりも楽しそうにステージに立ってピカピカ発光しながら踊る姿がカッコよくて私ってこれを見るために生まれてきたのかなってうっとりしたこと、何度もあるよ。

けんととの思い出、たくさんあるし、全部全部たのしかった!きらきらっていうか、ぴかぴかの思い出だった!

 

ドームに立つ夢が叶った日、もう私は"けんと"じゃないうちわを持ってSexyZoneに会いに行ったけど、あなたの挨拶を聞いて一番涙が出たよ 走馬灯みたいにあなたと歩んだ日々や、あなたが聞かせてくれた夢たちを思い出したよ すごくすごく楽しそうにドームを駆け回っていて、あー、あの頃の"けんと"が帰ってきたって嬉しくてたまらなかった。

 

それから1年が経って、大切な仲間をひとり送り出して、大切な名前を失おうとするそのとき。その日はなんかやたらとさ、なかじまが視界に入って。ふうまくん見にきてんのになぜかなかじまとの思い出がたくさん蘇って。外周でなかじまと笑い合ったんだよね。何年も何年もあなたのうちわを持って通って、そこそこいい席だって入った。絶対にあなたの視界に入る席に。でも目が合ったことは一度だって無かった。まあ、そういうあなたを見に来てるしなと思う部分もあった。でもペンライトひとつであなたに静かに手を振る私に、なぜかなかじまは笑いかけてくれた。好きだったなって思った。

 

夢の場所に立つあなたがたいせつにたいせつに愛してきた名前との別れの儀式を静かに見守って。

あー、これで歩き出せるなって

今まで自分の思いをぶつけることが苦手で、それはネガティブなものであればあるほど殊更で。

そんなあなたが寄りかかる背中は頼もしかったし、あなたが離れるまでは絶対に離れなかったし、あなたは背中を預けて楽しそうに楽しそうに歌ってた。

最近のふたりは背中合わせじゃなく、並んで歩いてる姿も無敵に見えたんだ

いつのまにか背中を追いかけてたこどもたちだと思っていたひとたちも、すごく頼もしい大人になってて

だからきっとこれで歩き出せるんだって

 

そう思ってた

 

 

 

ばかだなーって思うよ

いつも思う

 

好きだ好きだって言いながら、わたしはなにを見つめてきたんだろうって

いや、アイドルといういきものの在り方として、こういう感情になることは正しいのだと思うけど。でも、まっすぐに未来を見つめてたのはわたしだけだったのかと力が抜けちゃうのも仕方ないよね。

 

けんとを応援していた時。

いつか、いつかこんな日が来ると思ってた。

私はもうまるで記憶にないのだけど、「なかじまさんは30になったら辞めるか結婚するよ」と何年も前から言っていたらしい。(笑)

 

いつもあなたの考えていることがわからなくて知りたくて追いかけてたけど、意外にあなたのことわかってたのかもね私。

 

夢に真っ直ぐで、他人にばかだな、と言われようととにかくまっすぐで。ひとの機微にちょっぴり疎くて。

なかじまが大好きで憧れで、でもあまりにピュアで憎たらしくもあって。そんな気持ちであなたを応援していた日々がうわーっと蘇って、わたしの夢がこわれた日、「らしすぎるだろうが!!!!!」と泣けた。

 

だってもうあなたは前だけ見てて。

まっすぐにキラキラと前だけ見てて。

周りを見渡せば守らなくちゃいけないもの、気を配った方が絶対にいいものたくさんあるのに、気づいてない鈍感なけんと。

いくつかには気づいているのに、うまくやろうとしないけんと。

 

あなたのそんなところが大好きで大好きで大嫌いで大好きだったから、だからどうしてもこんなに私が今大切にしてるもの踏み躙られても、夢壊されても無関心になれない。なかったことにできない。好きになったことを後悔できない。

 

でも、わたしが描く"けんと"がこわれても良いからちゃんと周りにはごめんなさいとありがとうして欲しかったな しているのだろうけど、目に見えるところでやるのが大事なのよ。

罪悪感を見せても、ケロッとしてても怒られるじゃんって思うかもしれないけど、大人としてうまくやって欲しかった。

自分に注がれている愛のうちのいくつかが、必要以上に誰かの矢になっていること、気づいて欲しかった。止めて欲しかったな。

そりゃ語れること、語れないことあるのかもしれないけど、そこを強行突破してくるのがなかじまだったのに、なんだか煮え切らない、はっきりと言いたいことが見えない言葉でのらりくらりと交わされて、ピカピカの言葉を全然くれない。

もう自分の夢にグループは必要ないんだって、障害になるんだって切り捨ててくれれば良いのに もうこのグループに縛られていつか来るその時を待つほど自分には時間がないんだってはっきりそう言えばいい メンバーを傷つける?今更じゃん だって何言ってももう止められないんでしょ それを言ってるのと同義だよ、気づいてないかもしれないけど

あなたの本当に言いたいことを飲み込むやさしさは、諸刃の刃なんだからね 紙一重なんだよやさしさと痛みは

 

けんとが大切に育ててきたSexyZone。

けんとが愛してきたSexyZone。

 

あなたと一緒にいなくなっちゃうんだね

あなたが居なくなるのが先か、グループがなくなるのが先かいつも不安だった

結局心中しちゃうんだな

身勝手だな 身勝手だよ

 

でもその身勝手さがたまらなく好きでたまらなく嫌い

 

あなたの言う「発展的な答え」をいつ知れるのかわからないけど、私はもうこの問題の完答を放棄します。

本当に本当に、もうあなたには会わないよ。

 

 

 

けんとが一番キラキラして見えるSexyZoneという場所が大好きだった。

愛でいっぱいで、飽和しているけんとが注いでも注いでも歪なかたちをした不器用なグループがいとおしかった。

たしかにがんばった。けんとは沢山がんばってくれたよね。

グループの名前を売るためになんだってしたし、弟たちに仕事とは何か背中を見せて教えてあげた。マリウスがいなくなるときに、「限りない愛と献身を与える人」ってけんとを表現していたの、最近よく思い出す。

それがどう受け取られるかなんて気にせずに、それこそナイフにバラで返すひと。自分の愛はこれです!いつでも誰にでもこの形は変わりません!とまっすぐに差し出せる人。

その無防備さは、ひとをものすごく救うし、満たすと思う。一方で受け取り手の愛の形を考えないままに差し出され続けるそれは、ある意味で人を傷つけることもある。

でもけんとはさ、これが愛だって信じてるから

ありがとうって受け取るしかないじゃん

笑ってて欲しいんだもん これからも無垢にさ

 

だから、この瞬間が来ることは止められなかったんだなって無常感に襲われる。

 

そんな強くてあぶなくてピカピカ光ってるけんとを包んでくれた箱庭 いまも、たいせつに想ってくれているよね、?

 

 

最近あなたはよく完璧で究極なアイドルの話をするよね。でも私はね、あなたのことをよく知っている男がずいぶん昔にあなたに宛てた自己紹介ラップのキャッチフレーズが何よりしっくり来ると思います

 

 

最初から最後まであなたはあからさまアイドルだったよ

嘘とか本当とかじゃなく、あからさまだった、ずっと

それがあなたの愛なんだと信じているし、あれだけあからさまなアイドルをやれたのは貴方だけだった。もうとっくに新しいあなただけのアイドルの形を見つけていたと思うよ。

それを捨ててでも、見たい夢があるんだね。

がんばってね。

 

 

わたしが見たい夢とそれとはもう重ならないけど。SexyZoneというたったひとつの点を共有することでつながっていた貴方と私の夢だけど。

最後まで綺麗に見せてよ、ってのが本音です。

好きなところを必死で数えないと、そうでないところが足早に追いかけてくるの。だからいま、綺麗な言葉で貴方を送れるうちに必死に必死に文章を書いてる。

 

しんどい時ほどなぜかキラキラ輝く貴方が魅力的で

ひとのいのちの欠片を食べて喜んでいるみたいで自分が嫌だった

だから健やかにのびのびとあなたが歩める次の道は、あなたを人として好きな人にとってはしあわせなことだね

 

突拍子もない夢と、途方もない愛で、あなたらしく歩んでください そしてめっちゃ売れてください

やさしいあなたを送り出す選択をしたやさしい優しい人たちが、これでよかったんだと思えるように わたしがまたいつか「らしすぎるだろうが!!!!!」と笑い泣きできるように

 

頼むよなかじま、頼む ほんとうに

黎明の空に祈る

第二章の幕開けは、抜けるような青空が広がっているものとばかり思っていた。

 

 

結局のところ、わたしはSexyZoneにきれいなものばかりを見せてもらって、愛をもらってばかりで。

彼らに少しでも寄り添いたいし愛を届けたいと思っていた気持ちは"つもり"でしかなかったのかもしれないなと感じた。

 

 

ChapterⅡ、静岡公演に行ってきました。

(ここから先ネタバレ多分に含みますのでまだ行かれていない方はブラウザバックを!)

 

 

ここ数年のライブの構成とはガラッと変わってはじめは戸惑いもあったけど、日を経るごとに彼らの不器用でまっすぐな歩みが愛おしくなるし、信じてくれているんだなと嬉しくなる自分がいる。

 

なぜそう思うに至ったか、自分なりのChapterⅡ解釈をここで整理していこうと思う。

 

 

まず今回のライブを見ての感想として、あらしコンっぽかったなーってのが第一にある。

untitledとかLOVEとかの系統のあらしコンぽい構成かなと個人的には感じていて。

ダンスセクションも増えたし新たなチャレンジをしながらそれぞれのメンバーにスポットが当たる時間もメリハリがついて。

そしてもともとせくしーは歌詞を大切にしてセトリが組まれてる印象があったけどより物語性が強まってライブ一本通してずっと軸がブレないのが新しいなと感じた。

思い思いに表現して散らかったものをたくさん寄り道しても最後に伝えたかったメッセージをぎゅっと集めて見せてくる構成が多かったと個人的には感じているので。

 

 

今までの定番曲を多く封印し、ほぼオリジナルアルバムの素材だけで挑んで見せたのも中堅としての楽曲の厚みを感じさせて個人的にはいいなと感じています。

歌って踊って楽しいのももちろん大好きなんだけど、物語性のあるツアーがあるからこそ言葉とかじゃなくただ音に身を任せるのが楽しいライブがより輝くのだと思う。

のっふぁRTTらへんの楽曲に厚みが出て数曲をローテーションできるようになるともっとライブが面白くなっていきそう。

 

 

今回前半の構成はザ・アリーナを踏襲していてあのツアーの平行世界のような世界観でつくられている。

似たような構成ばかりで新規向け、なんて言われたりもしていたけど個人的には昔からの人をないがしろにしているならば昨年のツアーの文脈をあえて持ってくるとは思えない。

最近好きになった人にはむしろ難解な読解を求めているような気がして、ずいぶん信頼されているものだなあと感じた。

昨年のツアーと同じ流れだからこそ生きてくる部分がある。

 

昨年のツアーは「夢と現実」がテーマであったと私は解釈している。

バラエティ的なつくりの中でも随所に「夢」というワードがちりばめられている。

まず開幕のSUMMER FEVERで夢の世界へといざない、ポップなナンバーが続く中でもセクシーガールズの夢オチ、そして休みの日くらい休ませてでどうしようもない現実へ。ぎゅっとで普通があるから夢のひと時はより輝きを増すと説き、Forever Gold前の映像でもアイドルがいなくなった現実世界を描いたのちに人々の夢を背負ってSexyZoneがステージへと現れる。そんな時間を「夢みたいに綺麗に消えてOK?」と問う。その答えを聞くことなく彼らは光の中へと消えていく。

 

簡単にいくつかポイントを書き出したけれど、現実は苦しいこともあるけれど、「輝いて 今がある」から。今を肯定して、夢を見ることをあきらめないという構成はドーム公演を控え、マリウスの卒業に向けても動き出していた彼らにとってこれ以上ないテーマだった。あいさつで「夢が覚めてしまったとしても何度だって夢を見ればいい」とふうまくんが教えてくれた。

夢は覚めてしまったらそれきりなんだって、終わりなんだって思ってきた私にとってはふうまくんのその言葉は光だった。もしかしたら自分にも必死に言い聞かせていたのかもしれないね。

 

とにかく、現実は厳しいこともある。だけど、楽しかったことも、夢見た日々もあるでしょう?またいつか、この厳しさを知っていればとびきりの夢を見られるでしょう?って長年の夢をかなえた彼らが手を引いてくれていたライブだったと思う。

 

 

対して今年のツアーのテーマは「夜の東京」。

はじめはこの第二章は第一章をなかったことにはしないと言っていたから、単に楽曲がブラッシュアップされてグループの色が濃くなり大人の深みが増したクラブみたいな雰囲気になるのかなと安直に考えていた。

しかし、これは単に昨年紡いだ夢と現実の物語の続きではなく、間違いなく並行して存在しているけれど見て見ぬふりをして進んできた側面を丁寧に拾い集めて歩み直すものになっていると感じた。

 

現実は厳しい。だから夢はより輝く。

夢はまぶしい。だからこそ、現実は苦しい。

だけど、歩まなくちゃ夢には出会えない。

 

そう。「いつかいいことがある」とか、「これを乗り越えたからより幸せに感じる」とか、それももちろん本当。

だけど、「今この瞬間苦しいのは苦しいでしょう?」というのも本当。

でも苦しさをどうにか抜け出さないと新たな試練にも夢にも進めない。

だから自分たちは新たなチャプターを歩んでいくという宣誓と覚悟を見たライブだった。

 

 

ザ・アリーナの底抜けの明るさの中に垣間見る切なさと、ChapterⅡのセンチメンタルな中に差し込むわずかな光は表裏一体なのだと感じる。

だからこそ、同じ構成で始め、メンバーのソロでそれぞれの表現を見せてから新たな物語へと分岐していく構成になることでそのメッセージ性がより強まるように感じる。

ただこれは初見で感じたわけではなく、家に持ち帰って咀嚼した時に感じたことなので、もう少しわかりやすくちりばめてもよかったのかなとは思う。

私は幸いにして意味を考える行為が好きだし、嵐のライブは文脈があって当然という感じでこういう物語性の強いライブに抵抗がないので(それが正解かどうかは置いておいて)こうして楽しむことができるけれど、アルバム自体のもつ文脈とグループの歩みを前提とした文脈が入り混じっていて今回は難しいことをやっているなあと思った。正直めちゃくちゃワクワクしました。ふうまくんと同担なので。。

これが一発で多くの人に咀嚼してもらえるステージづくりになるともっと無敵になると思う!!

 

 

私は安直なので夜をイメージしたライブと聞いて「夜」にポジティブなイメージを反映していた。あれだけ整理がつかないと言いながらはい今日から第二章お手並み拝見ですよと言わんばかりの切り替えをつけている自分に情けないながらもこのライブに行って気づいた。

 

 

彼らは逃げていた。厳しい現実から。襲い掛かるさみしさから。夜の闇から。

ただただかっこよくてめちゃくちゃ癖に刺さったOvertureの映像も振り返ってみると切なさに胸が苦しくなる。

 

 

5人でいた時間をそう多く見ることができなかった私でさえ、この年末の出来事は寂しくてたまらなかったし、愛おしかったし、ずっと続けばいいと願った。

家族より長い時間を共にする彼らが、寂しくないはずがない。

わたしなんかよりずっとずっと寂しくてまだ整理がつかないんだってことを分かっているようでわかっていなかった。

 

 

 

「甘く溶けて あふれるほど 愛しくてやるせないけど」

「痛み抱いて取りこぼさないで 傷もなんもない心なんて魅力なんてないでしょう?」

「信じていたいんだ 何度阻まれても 暗闇の向こう側に I see the未来」

「寂しい夜は 早送りして 時間を進めたいね」

それでも夜は明けるけれど 君にとってはツライんだろうな」

 

「夜は長いけど 朝日を見るため」

 

 

ポジティブだけを届けることもできる。

それがアイドルとして正しいと思う人もいると思う。

 

 

だけどSexyZoneはあまりに不器用に、愚直に我々と対峙してくれる。

見落としていた感情を救い上げてくれる。たくさん寄り添ってくれる。

信じてくれているんだな、とうれしくなると同時に信頼に値する人間でなくちゃいけないなとこちらも改めて帯を締めなおすような心持ちです。

 

 

まぶしい夢の前後にある、長い長い夜。

 

 

今回セトリ落ちした中で意外だったのはMessageとRUNだったのだけれど、どちらも夜明けの後を描いている曲で、どこまでも徹底されているなと感じた。

オーラスのダブルアンコでさ、冠でもドームでも彼らの夢がまた一つ叶って空が白んできたら歌ってほしいなって今は祈っているよ。

 

 

このセトリを組むのにホテルにこもって作業して、歌詞と向き合いながらグループの思いを反映させてこの物語を紡いだふうまくんの背中を想うと、ね。

 

「俺らが倒れちゃったら誰もついてこれなくなっちゃうじゃん だから前向きなこと言うしかねえけどさ」「寂しくて別にいいんじゃないかな」ってあの日こぼした少しの弱さがどうしようもなく苦しくて。「ごめんやっぱあなたが好きでした」と綴った0時半から時が進んでいないことが苦しくも少し安心していたりもして。

だから第二章をさみしくて長い夜から始めることができて、切ないけど良かったんだと思う。それでもいつか来る夜明けに朝日を見るために、待つんじゃなく走って迎えに行く彼らが好きだなって思う。

 

東京の夏の夜は雑多で、騒がしくて。

四六時中煌煌とネオンが輝いているはずなのになぜだか仄暗くて。

うだるような暑さの中で自分一人がこの闇に取り残されているような、もう夜が明けないような、そんな感じがする。この雑然とした空間の中では、もう闇に溶け込んで流されたほうが楽なような、そんな気持ちに襲われることもある。

だけど彼らは、走り出すのだ。まだ見ぬ朝日へと向かって。この世界にLoveとTruthが溢れていくことを願いながら。

この雑多な東京に訪れる朝だって明るくて、妙に澄んだ空気であることを知っているから。

この出会いの季節でも別れの季節でもない夏に、彼らは第二章へと歩を進める。

その歩みを応援したいと思う。

 

 

なにぶんこうして文章を書くのがかなり久しぶりで(せくしーのことを書くのはほぼ初めて)うまく書けた気がしないのだけれど、少しでも伝わっていたらいいなと思う。

 

 

 

朝日はやさしくて淡いオレンジの光だから、きっと大丈夫だよ。

彼らの進む先が、まぶしい光で包まれていますように。

大好きな人の歩む道が、どうか愛にあふれていますように。