宝物のような夏が終わるまで、あと1週間。
今この瞬間のきもちをきちんと残しておかないと、と思い久しぶりに筆を執りました。
昔は頻繁にブログを書いていたのですが、最近はどうにもうまく書けなくて。
下書きに入れたままどんな気持ちでどんなことを書こうとしていたのかわからないままの記事がいくつも残ったままです。
それでも、この夏のことはちゃんと残さなくちゃなあと思い、timeleszとともに正真正銘一度きりしかないこの夏を全力で駆け抜けながら、自分の気持ちと、だいすきな人の想いとをじっくりじっくり考えながら、今日まで来ました。
ライブに対しての勝手な考察と自分の感想とが行き来する読みにくい文章になる気がしているのですが、最後まで読んでくださるもの好きな方もそう多くないでしょうし、好き勝手に綴っていこうと思います。
あくまでも、ここに書いてある文章はすべて個人の感想ですので!
わたしのepisode0解釈はこうなんだ、といういち感想としてさらっと読んでいただけるとありがたいです。でも、当たらずも遠からずのような気もしているので、ふうまちゃん、サシ飲みして話そうや…。
※8/27 大阪公演を踏まえ一部加筆修正しました。
まず今回のツアーのテーマとして提示されていたのは、「timeleszというグループのあいさつ回り」。つまるところ、このライブでは”timelesz”とは何たるかが象徴されている。くどくどとセットリストの解釈を追ったあとに結論を見るのもじれったい気がするので、初めにざっくりと私の所感を記して、セトリや演出でその根拠を補足して最後にまとめていこうかなあと思います。まあほぼメモ書きみたいなものですので解釈とか考察とか、そんな大層なものではないかもしれません。。
今回夜や月の描き方がすごく特徴的なので、何の比喩なのだろうか。。と頭を悩ませていたのですが、私個人としては”時間”の比喩だなあと思っています。
・時間軸は主に夜、夜明け前、夜明け(昼)の3点
・セット構成はメインステージ、Bステ、Cステの3点
(ムビステ、アリトロ、外周と移動手段はさまざま)
・大きく分けるとOP以後、MC以後、挨拶以後の三部でできた構成
上記が効果的に使われているイメージが初見からあって、ふうまくんのラストの挨拶が横浜から変わったことでハッとしました。
ふうまくんは前半の会場である程度定型の挨拶をしていて、その中に”3点”が登場するのです。
「timeleszというのは、時を超えてとか、未来永劫とか、前に向かっているイメージの言葉に思えるけれど、本来の意味は”過去、今、未来”の3点を包括する言葉である」
それから、勝利の挨拶。
「timeleszはTから始まる。アルファベットで数えると、Tは必ずU(You)の前にある」
ラジオでTから始まるグループ名の候補が多く出ていたと話していたので、後付けの意味ではなく初めから狙ったものなのだと思う。Tの前が必ずSであることも、ここに意味があるか言及されていないので推測の域を出ないけれど、ある種過去と今と未来を表す3点である。
このツアーの中で、timeleszは時間を行き来する時間旅行、宇宙旅行船の操縦士なのである。縦横無尽に、軽やかに時間を行き来して見せる。これこそがtimeleszというグループなんだという提示と意思表明が見えるライブだなと私は感じた。
過去、今、未来。この3点に着目して勝手な考察をこれから繰り広げていきたいと思います。
Overture
秒針を刻む時計が0:30を指して映像が始まる。
時刻については言わずもがな。
もっとみんなに「見て、知って、聞いて」ほしいそれぞれのターンでは
昼と夜/古いものと新しいものが描かれていると思っています。以下覚え書き。
売り込み中のアイドルを”宇宙”一にすべく、マネージャーが奔走するシーンは昼の時間帯。花やしき、銭湯のある下町、ビラ配り、CDコンポ、昔ながらのセーター肩掛けプロデューサーといったアナログだったり、古いものが登場する。対してアピールするために使われるのはYoutube、QRコード、TVのインタビュー、SNS。新しくてデジタルなもの。
3人が集まり屋台でラーメンを食べるシーンは夜。ティザーにもサブリミナル的に組み込まれている大きな満月。聡くんのETオマージュのシーンは夕暮れから夜の大きな月を駆けているけれど、実際にバズった画像は昼で大きな虹がかかっている。駆け出す3人の上に輝くのは大きな月と一筋の流れ星。
みんなに「見て、知って、聞いて」ほしいというシンプルなメッセージだけれど、それは12年間ずっと祈り続けてきたことで。個性が強くて、それぞれの力は高めてこられたけれど、グループとしてなかなか思うようにいかなかったことも多く、それこそ長い夜を過ごしたよね。夜明けはすぐそこだって何度もその光を目指して手を伸ばして、ずっとずっといつか夜は明けるんだって信じてがむしゃらに走り続けてきた。
ひとりひとりが売り込みをしているとき、外は明るい。
3人がそろっているとき、外は暗くて、大きな月が彼らを見下ろしている。
なんだか現状を表しているようでちょっぴり切ないけれど、バズった写真には虹がかかっていたし、最後のカットの3人は”朝日を見るため 走る with U”だった。
いつだって誠実で愚直で、それでいて夢を見ることを、信じることをやめられない彼ららしいラストカットだなあといつもグッとくる。
RUN
初日に聴いて意外だった一曲目。今となってはもうこれしかないし、上手いなあと思うのだけれど。ある種”彼”の色が濃い曲を初手に持ってくるとは思わなかった。
”君の過去も今も未来も”
”昨日未満でも 明日以上へと”
”夜明けの風に吹かれて”
”太陽はきっと きっと この闇を照らすはずさ”
過去、今、未来・夜、夜明け前、夜明けのすべてを網羅している…。
そして登場は可動式のステージで3人セパレート。
2サビから集まって一つのムビステに乗り込むと、センターステージへ。
Trust Me,Trust You
”暗闇の向こう側に I see the 未来”
夕暮れ、夜も歌詞に出てくる
ムビステはバクステへ。前半~ラップパートでは暗めのライティング、落ちサビから白っぽい明るい光に
人生遊戯
今回のセトリで数少ない歌詞に時間の表現が入っていない曲。
だからこそここに組み込んでくる意味が絶対にあるはず。
”Everything’s gonna be alright”
「大丈夫です、全部、全部うまくいきます。」
Forever Gold
”振り返るハイライト 君とのMoments”
”輝いて 今がある”
”僕らはそう Lonely同士”
過去を慈しみ、今を受容して未来へ進む時間。
SexyZoneのきらきらとした思い出の象徴のような曲でキラキラと舞う金の紙吹雪が本当にきれいで、めいっぱい手を振りながら振付を踊って文字通りハイライトを振り返るふうまくんに、いつもぐう…となってしまいます。
僕らはそうLonely同士って12年間の大きなテーマだし、これからもきっとそうだと思っていて。ありのままを受容すること、赦すこと、好きになること。これはすごく今回のセトリでも変わらず祈ってくれている部分だなあと感じます。これは追々。
挨拶~ソロセクション
”この時間はもう戻ってこねえんだぞ!”と言われるたびに、”もうSexyZoneって叫べるのこれが最後なんだぞ!”と”10周年だぞ!笑えーーーー!”がオーバーラップして意識が遠のきます。そう昔の話じゃなかったはずなんだけどね。さみしいね。
それぞれのパーソナリティを生かしたセクション。ここめちゃくちゃあらしっぽいですよね。やはりここでも夜空がイメージされている。
勝利が描いている軌道って何なんでしょうか。ロゴでもないけど、砂時計のような…。
ここで大事になってくるのはやはりふうまくんの所信表明ラップでしょう。
毎回必死に少しずつ頭に入れているので、若干の揺れはあると思いますがおおよそ以下のような歌詞のはずです。当方元櫻井担ラップ解釈ガチ勢のため、あらかた合っていると思います(謎の自信)
”Up まだ見ぬ先 光よりも早く辿り着き
timelesz responseする時代にCall 流されはしない風潮
2024新たな始まり第1章 Are You Ready?Huh お前ら全員主人公
巻き込んで We Going up Huh Huh 目指す先は top Huh
俺ならパイロット 操縦中 コックピット There might be a turbulence
No pain No gain もうしないよrest
俺らをテストなら全部満点生み出してく新たなヒット
見とけ 歴史に刻む瞬間 その名はtimelesz”
ごめん、良すぎる。
初日めちゃくちゃ泣いたし、初めてライブに連れて行った元嵐担母と観たので
こんなんぶぎーじゃん、また苦労する男追ってんだね(苦笑)と言われてウケました
ただ、ひとつだけいい?操縦するときだけ一人称単数なのまじでやめれそう?
一人で乗り込まないで?乗りこんじゃってんじゃんよ!!!!!!って声出たよ初日。
DNAを感じながらもあなたにしか書けない言葉の引き出しで構成されていて、だから大好きなんだよなあと噛みしめています、いつも。
このラップを歌い上げるふうまくんの周りを様々な月齢の月が取り囲んでいて、
最後にそれらがギュッと集まって一つの大きな満月になる。
月の満ち欠けは太陽と地球、そして月の3点の位置関係によって決定される。
太陽の光を反射して輝く月。地球からは光の当たり方によって欠けたり満ちたりしているように見えるけれど、月はいつだってまあるく存在している。地球から月の裏側を見ることはできない。いつもきれいなものだけを私たちは見あげている。
まぶしい過去があるからこそ、未来は誰かにとってはまぶしく、誰かにとっては陰って見えたりする。もしかしたら今日は未来が明るいものに思えても、明日にはそうでないかもしれない。誰にとっても未来は等しく存在するけれど、上手く見えない時もある。
過去がまぶしければまぶしいほど未来は輝くし、”輝いて 今がある”のだ。だれかの足元をやさしく淡く照らす月の光。暗い夜道で転んでしまわないように、道しるべになるひかり。未来は不確かだからどうしても過去のほうがまぶしく思えてしまうけれど、とびきりの今を重ねて過去をまぶしくすればするほど輝いていく。
過去-今-未来の3点≒太陽-地球-月≒Sexy Zone(時間が経てばここはtimeleszが包括していく)-You-timeleszなのではないか、というのが持論です。
この先書いていくのはここを強固にしていくだけの文章なので面白味はないと思いますが、ふうまくんって丁寧で緻密に物語を紡ぐ人だなあと少しは感じていただけるのかなと思うので、もしよかったら読んでいってください。。
Sleepless
ふうまくんの背後に映る大きな月と時計の文字盤がオーバーラップしていく。
やはり月と時計が重なるということは、月は時間の象徴なのかなと感じざるを得ません。曲中のモニターは時計や歯車に取り囲まれた銀河のような場所を映し出していて、さながら時間旅行の様相です。銀河は時を超えた場所の比喩なのかなあと思うので、過去と未来と今を行き来する宇宙旅行船の操縦士がtimeleszなのかなという雑感。時を超えて、見たことのない場所へ連れて行ってくれるんだ、きっと。
だけど一人で乗るのだけはやめて(2回目)
あと、鉄骨?ネオン管?で”timelesz”の文字が象られているのが印象的。
Midnight,MoonLightと夜を描いた曲ですが、後半から夜明けへと向かい始める
”あの空の先で 新しい朝が 僕らを呼んでる”
”歩き続ける 自分らしい明日へ”
IF YOU WANNA DANCE
夜中2時、この歌詞のおかげで1会場目から「これ、セトリ時間縛りだなあ?」と
勘づくことができました。ありがとうイフワナ。
てか、3人で階段降りてくるシルエット覇王すぎて、これこのままどうにかならんのか?と思ってはいけないこと思う時間皆さん発生していないですか?私は発生しています。ここの流れもあらしすぎて、Monsterかパラド始まるよねえ?????ってあるはずのないドキドキを覚える時間が発生したりもします。
”君と僕をつなげる Place to be”
"踊ろう 朝が来るまで"
夏のハイドレンジア
暗がりの中で雨が降り出し、歌いだしが明けると照明がパッと明るくなる。
三人の歩いた先(外周のふちのLED)、リフターのピンスポに虹がかかる。
地面にはあじさいが咲いている。本当にここのライティングがメリハリ効いてて色もかわいらしくて、何より夜が明けた空がきれいで、いつも泣きそうになっちゃうんだ~
”まるで時計の針”、”晴れ渡るフィナーレへと 手を引いて連れて行くから”
あと、歌ってないけど2番の歌詞がドンピシャなんだよねえ。私はハイライトの冬が来たよも本当は2番の歌詞が決め手でセトリ入りしているけど、あまりに切実で直接的過ぎて歌っていない説を提唱しているので、本当は2番の歌詞がたいせつなんじゃないかなあと思ったり。
puzzle
めちゃくちゃ言葉選ばずに言うとこの曲結構トラウマだったので、まさかこんなにたいせつな1曲になると思ってなかった。トラウマ曲蘇らせ師としての腕が鈍ってなさすぎてさすが。この曲も直接的な時間の表現が歌詞に出てこない。
”これまで そして これからも それぞれのパズルを生きていく”
過去、今、未来 そして”自分らしく”あること
またこの辺のメッセージが強調されている。
櫻井くんのテコ入れ、さすがに元担なのですぐわかりました。
彼はグループ厨なので、こういうの見たがるんです。O.N.Eのときからそうなんですけど、癖です。(笑)
確かにめちゃくちゃよくなってたし本当にいとおしくて尊い時間過ぎて、涙が出るんだよなあ。ふうまくんが愛おしそうにふたりを見つめる姿も見たいけど、だいすきなひとにめいっぱいの愛情を向けてくれるふたりの顔も見たくて、いつもどこを見たらいいのかわからなくなる贅沢な悩みに頭を抱えています。
振り返りVTR
こういうところが丁寧なんだよなあ。
ちゃんと見ると思い出が多すぎて気絶しそうになるので、いつもここは水分補給して視線を散らしています。ごめんね。
ブラホワ~rouge~CRY
ソロについては演出の裁量がわからないのでしょりそうについてはあまり言及しませんが、どれも夜のイメージの楽曲。
ブラホワ古き良きすぎて最高です。座って観たくなる。帝劇すぎて。
ライティングも気持ちよくてすごい好きなんだあ。
ここでrougeが来た意味をずっと考えています。
リップクリームのパッケージが伏線なのだとすると、完全に歌詞だけを見て解釈してもいいのかなという気もするのだけれど、セットは5TAGEのオマージュだよね。誰に語り掛けてんの?あたしだけは。
5TAGEの時は日替わりソロだったのでソファとベッドを置いていたと思うのだけれど、今回はどういう意図なんだろう。これも夜が深まっていく比喩のひとつなのかな。衣装も真っ赤になって。29歳のrouge、ちゃんと大人になっててくるしさの種類が違ってたな。
最初の会場では落ちサビ全部アカペラだったけど、途中から”どんな罰も受ける”からマイク乗せるようになって。受けるな!!!!!背負うな!!!!!って懇願するターンを繰り返していますが、rougeの一番大事な部分がどこなのか自担ソロなのに一番難しくて咀嚼しきれていません。ただ、サビの歌詞は今までとなんだか違う響きを含んでいるように感じて、いつもちょっとだけ泣きたくなります。どうかあと少しだけ、が積み重なって永遠にならないかなって祈っている人だと思うので、なんだか切実に響くものがありますよね。
ラストの”you know how to rock”を何らかのフレーズに変えていることはわかるのですが、なにぶんリスニング力に乏しく自信が持てないのでなんて言っているかわかる方教えてください。。ここにヒントがある気がしています。。
あと、かなり後半の方で気づいたのですがイントロから1サビに入る直前まで上手のスピーカーの辺りにオレンジのまあるい月がぼんやり浮かんでいる。スピーカーの中央に明かりが浮かぶので、陰で中央に線が入って0時30分を指した時計のようにも見えて。
”唇に隠したLove Baby, Hard to say”の箱の中に閉じ込められたリップのメッセージ。
絶対rougeへの伏線ですよね?こわい男……。
CRY、毎回泣いている。
ペジの演出をほぼ踏襲していて、聡くんの周りを舞うキラキラと後ろのモニターの中で舞うキラキラが重なる瞬間に毎回感極まってしまいます。ダンサーつけて5人で踊るのも、最後の演出も、聡くんの強さに本当に救われている。すごいなあ。
Life is so beautifulと歌ってくれるの、聡くんのファンはどんなに嬉しいだろうね。さときくははじめ聡くんがCRYをやりたいと言ったとき、どんなリアクションをしたんだろう。。 どんな涙も明日につながる、シンプルだけど前向きで力強いことばだなと思います。聡くんのいないPAGESを一緒に観に行ってくれた松島担の友人。彼女と再びこの景色を観られたこともなんだか感慨深かったです。
桃色の絶対領域
やはり夜のイメージの曲。
”曖昧なままでもいい 叶うなら今だけ”と祈る気持ちと永遠を願う気持ちが共存している。爆速アリトロでバクステへ。
Cream
”曖昧でいいから君と僕だけの旅へ 変わらないまま止まらない夢を見て”
これってまさしく桃色とリンクしている部分。
曲の持つ雰囲気がまるで違うのでさらっと流してしまいそうな部分だけど上手いなあと思う。ひとつひとつこの曲をこの場所に置く意味を考えながら作っている人なので、好きなだけ掘り下げさせていただきます。。
去年から思ってたんだけどCreamのライティングの色味絶妙ですよね~!
淡いパステルのかわいらしくてノスタルジックな雰囲気。
モニターは東京の夜景。ちゃぷつを彷彿とさせます。
スキすぎて
重くなりすぎないアクセント。VTRでつなぐのももちろん面白かったんだけど、1曲でガラッと切り替えられる手札が増えるといいよねえ。
ここはちょっと今までの理論から外れた例外的な部分。
底抜けに明るいキャッチーなライブ定番曲の層に厚みが出てくるとこういうコミック枠も見られなくなってしまう気がするので、この時間を精一杯楽しんでいます。(笑)
リペペジで少しずつ育てたC&Rしやすい雰囲気もコロナで一度さらになってしまったのでショック療法じゃないけどこういうので一気に思い出させていく、しみこませていくのは賢いのかもなあと思っています。
MC
MC中もメンバーカラーの明かりが星空のようにキラキラと光っている。
君と…Milky way
これは私の勝手な持論なのですが、MC明けの曲には作り手の”意味”が、本編ラストの曲には”答え”があると思っていて。どのグループのライブを観るときも気にするようにしているし、行く前に勝手に予想してから行くのですが。自分の考えがあながち間違いではないのでは?と勘違いさせてもらえるくらい歌詞がドンピシャすぎて。
”時間の鍵が解けた夜空に”
”過去と未来をつなぐものが 僕たちの心にある”
”夢を浮かべて さあ永遠を探しに行こう”
”この世界で たったひとつ抱きしめた愛を そうさ信じて”
この歌を我々にいま届けてくれること、愛以外の何物でもないですよね。
そして、散々「過去、今、未来」の3点の話をしてきましたが、これらは独立して存在しているものではなく、今を連綿と紡いだ先にある未来、振り返ると存在している紡いできた過去。すべて流動的につながっているもので、その地点にワープするというよりはグラデーション的なイメージのほうが正しいのかなと思います。そのグラデーションこそがtimelessの意味するところであり、”時間の鍵が解けた夜空”なのかな。
星の瞬く夜空に、この銀河に”永遠”を映し出すふうまくん。
刹那を切り取って永遠に閉じ込めてしまうふうまくんらしい表現だなと思います。
彼の刹那と永遠の話はどこかでじっくりとしたいと思っているのでまた今度。
はじめてのドームで"あの日の星空"をサプライズで映し出したあなた。
この時間が永遠に続くと信じてやまなかった星空のもとみんなで歌ったキャンプファイヤーでの弾き語り。
2022年12月29日の刹那ル。
いろいろなことを思い出しながら聴いていつもメソメソしてしまいます。
階段に腰掛ける3人が夏の大三角みたいできれいだなあとぼんやり思ったりするときもあります。
最後にきらきらっと瞬く流れ星がニクいよね。
ここに留まる”オリオン座の3つの瞬き”と、自在に空を翔けるふたすじの流れ星。
いつもtimeleszの夢が叶いますようにって三回唱えてます。
Dream/make me bright
日替わり曲。いまだに規則性が見えない。わたしはDreamばかり聴いているような気がします。どちらも明けない夜の歌。前向きな未来に進むというよりは終わりや変化を受け入れて一度立ち止まり、進みたいね、進めるはずと信じるターン。
”きらめいた景色だけが 微笑み続けるだなんて”
”繋いだままでいれたらいいね 何度離れ離れになっても”
”それじゃさよなら 僕らの他愛ない日々よ”
”なにも怖がらないまま どこまでも連れていけるよMy love たとえばあなたが思うまま 陽をさすように 照らしてくれれば”
make me~ではそれぞれのメンバーカラーの明かりをまとった3人のシルエットが大きく映し出される。終盤につれて空が白んでいくような色味のライティングに。夜明けまで手を引いてくれるようなイメージを個人的には受ける。
Dreamは完全に一度立ち止まるターンなのかなあ。
福岡公演に入ったのですが、落ちサビのあのフレーズでペンライトで青色を灯すようやわらかい顔で言ってくれたことに対しての形容しがたい気持ちももちろん忘れずにいたいのですが、もう一つ感じたことがあって。
SexyZoneというグループから抜けるような”青空”と、夕焼け、朝焼け、昼間の太陽の”オレンジ”がいなくなっちゃったんだなあって。3人でいる姿も幸せいっぱいなんだけれど、そこからあかるい時間の空は生み出せないんだよなあって。単純に色の話ではあるんだけど、いわゆるパワーダウンみたいなものを感じさせずに振る舞ってくれているからこそ、そういう単純なところで痛感したというか。
ほんとうに、太陽みたいな人と青空みたいなひとだったし。
ミルキーウェイで一面の星空だったのがオレンジ色の夜明けの空に移り変わり、日が昇って晴れ渡る青空になったのが夢みたいに綺麗で。
あなたが何を感じて歌っていたのかはわからないけれど、あのころを振り返る時間になったな。もうずっと前のことみたいだね。
セット売りとかじゃないけど、とごちゃごちゃ前置きをして中島からの俺の落ちサビがめっちゃいいのよ!!と語っていたラジオを思い出して少し切なくなったりして。
でも、Dreamのオレンジのペンライトの海で涙ぐんだり、ちゃぷつ熊本のSadWorldで偶発的にオレンジの海になった会場見渡してめそめそしてたり、Paypay初日のtimelessでもうそれほぼ泣いてるやんけ!の顔してたふうまくんも、オーラス泣いて歌えないみんなの代わりに精一杯声を張り上げて歌ってたふうまくんももうどこにもいなくて。
凛と前を見つめて歌っていて、さみしいような、頼もしいような気持ちになったりして。
ここの2曲に規則性がないのは時間を行き来する余裕のない人や、過去にとどまっていたい人に対する受容と赦しのターンだからかなと思います。そして時に進むのが億劫になってしまったり、戻りたいと思ってしまう自分自身に対しての受容と赦し。
前に進んでみてもいいかも、と思える日もあればやっぱりずっと今がいいと思ってしまう日だってあるじゃないですか。そういう自分でいてもいいし、そういうあなたでいてもいいよねっていう時間だからあえて規則性を持たせていないのかなあと思ったりしています。あなたらしくいること、あなた自身を愛することって13年間の大きなテーマだしいつもじっくりと伝え続けてきてくれたことだと思うので。
Summer Ride
夜明け前。ムビステでセンターへ。
この曲はやっぱりここがキーでしょう。私の大好きなフレーズ。
”思い出は 闇の中で 光る星さ”
この曲全フレーズが切なくてさみしくて、それでいてキラキラしていてなんだか泣きたくなる大好きな曲なのですが、このセットリストに組み込まれていることでより大好きになってしまいました。けんしょりのパートが大好きだったのでさみしい気持ちもあったのですが、さときくになってから湿っぽさ3割増しでこれはこれで最高じゃんという現金なお気持ちに…。けんしょりは背中合わせで思い出を抱きしめながらともに夜明けを迎えると思うんですけど、さときくは絶対夜が明けたら会わないです。。その湿っぽさと頑なさがいじらしくてなんか、良くて。。すみません、話がそれました。
本音と建前
とにかくライティングが綺麗すぎる。モニターの映像は時計と雨。
Cメロ前の間奏でレーザーが3人を檻の中にがんじがらめに閉じ込めるように3段階に折り重なっていってからほぼピンスポに近い明りになるのが、解放を意味するのか、檻の中からの視点なのかがあいまいなところがまたこの曲の良さを引き立てていて、本当にうっとりします。。レーザーの魔法使いの本領発揮曲。いつだってバクステ側から観たいです。
リミックスメドレー(NOT FOUND~君にHITOMEBORE~Sexy Summerに雪が降る~King&Queen&Joker~風をきって~勇気100%~プンププンプン~惑星)
ここで入るノッファ、痺れすぎます。ほぼ歌ってませんが君米、セクサマ、KQJいずれも夜、夜空、星屑、宇宙などの頻出ワードが歌詞に組み込まれています。
風をきってからの流れを私は”バカデカ愛ゾーン”という風情も何もない呼び方をしています。切り取っている歌詞のメッセージ性がすごすぎて、こんなスピードで畳みかけていい代物じゃないヘビー級な愛で殴られ続けて意識が遠のきます。
”心をいま錆びない 剣にして 愛をもっともっと切り開いていくよ 強く思うこの一歩から道は出来る”
”そうさ100%勇気 もうやりきるしかないさ この世界中の元気抱きしめながら”
”ありのまま なすがまま 全部受け止めるよ君のまま 君は君でいてよ今のまんま”
”そうさ僕ら同じ空 離れない惑星だ はぐれないように手を取って軌道を描く
今日も明日もその笑顔 守りたい無重力LOVE この世界にたった一つ かけひきのない愛を交わそう”
中でも惑星。
惑星はくっついたり離れたりすることなく、一定の距離を保ちながら決まった軌道を描いて回り続ける。まさに”僕らはそうLonely同士”。だからこそ”かけひきのない愛”を交わしたい。そして僕らは”惑星”であることが提示されていることも覚えておきたい。
Silver Moon
伏線回収がうますぎる。月に戻ってきた。
あらかた最後の曲を決めてから逆算してセットリストを組むことが多いと言っていた記憶があるので、はじめからこの曲にしようと決めていたのかな。
そしてここでも”駆け引き”が惑星とリンクしている。
”不器用な駆け引きだって そうさ願えば届くよ”
願えば届く、これは結果として”かけひきのない愛”ですよね。。
初見時は月=timeleszの象徴なのではないか、と考察をしていたのですが、なんだかうまくつながらず。。もう一度歌詞を見直してみたときに、月を見上げているのはわたしたちであり、彼らでもあるのかなと思うようになりました。何のしがらみもなく、いろんな曲を歌える最後のライブとパンフでも言っていた通り、ある種自分たちのためだけに作れるライブはこれが最後で。急に2人称、3人称視点になるのはなんだか違和感があって。それをやるのは人数が増えてからなんじゃないのかなあと個人的には感じるので、あくまで"episode0"としての提示なのかなと思います。
むしろ月であり、夜空であるのはSexy Zoneなのかなと。思い出は闇の中で光る星だし、月は太陽の輝きがないと見えなくなってしまう。今を紡いだ先にある未来が明るくないと、timeleszが存在し続けていないとなかったことになってしまう。
月の裏側はいつだって見ることができないから、きれいなものだけを思い出して求めてしまうけれど、月は欠けるし満ちる。
そして、僕らは”惑星”。すなわち地球。
”地球はいつでも回ってる 195か国の夢を乗せながら”
かけひきのない愛を交わしながら、地球は夜空を見上げ、太陽を見上げて回り続ける。
ひとりひとりのあいさつの後、SexyZoneという思い出を振り返りながら、宝箱を少し開けながら、未来へ進みましょうと前置きされることも今まで描かれた夜空は過去を指しているのかなという考えを強める要素になっています。
timeleszパート導入映像
SexyZoneが刻んできた時間にまつわるものが羅列されていく。
活動期間と初めてドームに立った秒数にそう大きな差がないことがいつも切なくなる。
グループにまつわる時間以外で提示されたものは以下。
平均睡眠時間とお母さんのおなかの中にいる時間。
いずれも目覚めを、夜明けを待つ夜の時間である。
ここまで徹底されているのだとしたら本当に緻密ですごい。いつかショートフィルムとか撮ってほしい。
これからtimeleszが刻んでいく時間は0からだけれど、ある意味で0からではない。
だって3人で見る夢は5人の時から見てきた夢だから。
時計の針は0時ちょうどを刻んで第二章に入るけれど、デジタルでなくアナログ時計である意味はその連綿と紡がれる時間を表しているのかなあと思う。0だけど0じゃない。
時計の針をイメージしたような照明が時計回りになったり、反時計回りになったりしながら天井を照らす。SexyZoneを振り返るターンのみ反時計回りになるので、あまりに丁寧すぎてもはや笑えてきました。ここでも時間を行き来するニュアンスが含まれているので、もう演出からどこまで”timeless的概念”を回収できるかみたいなところまで来ています。テーマを知るために演出考察していたのに、気付いたら演出からテーマの伏線回収をしている。。
Anthem
夜の東京の映像。光の三原色のグリッチが入ってて近未来的、デジタルな雰囲気。
サビは夜の滑走路かな?アプローチライトの上を走行しているような映像。
MVのイメージともマッチするし夜の空港を飛び立ち、夜明けの未知なる景色へ向かっていく雰囲気は開幕1曲目としてワクワクする演出。
夜の東京の街並みは映るけれど、星や月は見えない。
Selfish love
だいすきなセルラブ。。こちらも夜のけだるい雰囲気。
映像は未来的なイメージは受けるけどこちらは荒廃した街並みという感じ。
パステルっぽい明かりがピカピカしてる。星っぽいというよりはビジューのようなかんじ。
dilemma
照明がパッと明るくなる。夏の終わりと別れを描いているけれど、あくまで爽やかなイメージ。映像はフリ素みたいな海、森、サンセット この映像に合わせて照明の色味が水色→緑→オレンジ→ラストは白に。バクステまで外周を全力疾走。
VIVID SUMMER DAYS
この曲だけでチケット代回収できるくらいだいすきで宝物の時間!
カラッとした青空が連れてくるさみしさ、底抜けの明るさから感じ取ってしまう終わり、そういう繊細でちょっぴりセンチメンタルな部分ってたむの3人が前から担っていた側面だと思うので、よりそこが前面に押し出されてマッチするようになっていて。。
みんながギュッと集まって今という時間をめいっぱい楽しんでいる姿と、キラキラと舞うカラフルな紙吹雪とが、もう。。 本当に本当のひと夏の思い出すぎていつも幸せで苦しいです。
ミルキーウェイで先述しましたが、本編最後には作り手の”答え”があると私は思っていて。
”昨日までと 明日からを 今はちょっと忘れて”
やっぱりこのフレーズですよね。丁寧に丁寧に蒔いてきたものがすごく効果的に活きている。歌詞すべてが刺さりまくってるんだけど、ここが一番の肝かなと思っています。
夜空を見上げて慈しみ、夜明けを迎えに行こうと言ってきたけれど、今は今しかなくて。この3人で過ごせる今って本当に、今しかなくて。
そういうところを掬い上げられるやさしさが私はずっと大好きで。そういう自分から目をそらせないいじらしさが、いとおしくて。
すべてを出し切りながら”連れていくよ もっと遠くまで”と歌ってくれるあなたにいつも泣きそうになってしまうのよ。
SUMMER FEVER
幕開けの曲でありながらいつか終わりが来ることを悟っているような、刹那的な歌詞でもある。
LET'S MUSIC
”明日のことなんて 忘れさせて”
”消えないよずっと つながるよMUSIC”
ぎゅっと
”それでも夜は明けるけれど 君にとってはツラいんだろうな”
これで締めてみせるふうまくんのやさしさと、健気さと、せつなさと。。
セットリストをひと通り振り返ってきました。
過去、今、未来の3点、すなわちtimeleszの概念を表現しているライブだと個人的には考えていますが、これはステージ構成にも言えることかなと思っています。
メインステージが過去、センターステージが今、バックステージが未来。
バクステで歌う曲は比較的歌詞に時間帯の入らないものや、明るいイメージの曲が多く、センターステージで最初から最後まで歌うものはほんたてのみ。
センターステージやバックステージに向かって移動する曲もムビステがない状態では基本的に立ち止まらない。
客席後方へ移動する手段はアリトロ、徒歩、ムビステ。
さまざまなスピードで移動。動線も固定かと思ったら気まぐれに変わっているときがある。ミスではなさそうだし、会場の構造の差異というわけでもなく、ただ気まぐれに少しだけ動線が変わる日がある。
過去、今、未来はワープするのではなくグラデーションであり、自由に行き来ができることの表れなのかなと思っている。だれがどの道をどんなスピードで通っても、どこで立ち止まって振り返っても、前だけを見て突っ走ってもいい。
時間という宇宙の銀河を縦横無尽に駆け巡って旅をできるのは3人だけだから。
新しく入るメンバーにはどれだけ紡がれた過去を大切にしていても、3人が5人で歩んだ過去を旅することはできない。この宇宙船の操縦は3人にしかできないのだ。
自分たちで決めて、自分たちで責任をもって歩んでいく。
だれよりも大人たちに振り回され、「僕らは僕らなり 考えてる」と歌ってきた彼らが。破壊と創造をもって。愛とやさしさをもって。
そして、操縦はできないかもしれないけれど、わたしたちも同じ銀河を想い、旅することはできる。
私たちが見上げている星空も永遠なんかじゃなくて、宇宙ではもう消えてしまった何億光年も前の思い出の残光かもしれないけれど、そこに永遠を祈ったり、過去を想ったり、夜明けを待ったりしてもいいんじゃないかなと思う。夜明けを迎えに行けた人は、星空を見上げなくたって空が明るい人は、無理に思い出を数える必要はないと思うし。そういう自分を受け入れて、赦して、自分らしく歩んでいくこと。
みんなにそれでいいんだよって言っているし、自分自身にも言い聞かせているのかなと思ったりします。
長い夜が続いて、夜が明けて、空が明るくなって、また陽が沈んで。
その繰り返しで人生って進んでいく。
その時々の”今”をどう紡いで、どのような旅にしていくのか。
(個人的には、2013年の24時間テレビの櫻井くんのお手紙を思い出しました。
今と未来の話。学生時代大切にしていた考え方です。)
その永続的な旅路こそが”timelesz”ということなのかなと個人的にはこのツアーを見ていて感じました。そこを改めてあいさつ回りとして伝えてくれる誠実さと愚直なまでの不器用さが昔から変わらなくて、いとおしいです。たくさん愛されているんだなって思えます。
もっともっと個人的な感想は、ツアーが終わった後になにかでまとめるかもしれませんし、まとめないかもしれません。(笑)
ただ、今回のライブ特有の幸福感とか切なさみたいなものってどこから来るのかな、ということを自分なりに掘り下げて考えてみました。これからも彼らと同じ夜空を見上げて、同じ宇宙を旅していけたらいいな。
あなたのエピゼロ考察、聞かせてください…!
(後記)
本当にどうしようもない元櫻井担なので、ツアー考察にあたり絶対に関係がないのに調べてしまった月に関するあれこれを記しておきます
・望月の歌(菅原道長)
・月ウサギの伝説
・ギリシャ神話
・天体の動きについての授業動画
久しぶりに頭をフル回転させて楽しかったし、なんだか勉強したい欲が久々に湧いてきました。下書きがたまりまくってるので、一つくらい頑張って書き上げてみようかなという気持ちにもなっています。今はね。
同ベクトルの同担としてもふうまくんのことはすごく信頼しているので、考えすぎなくらい考えても、案外当たらずとも遠からずなのではないかなという気がしてしまいます。うぬぼれですね(笑)
ダブルアンコ予想、そろそろ最終提出したいです。当たっていたらいいな。
(灯台下暗しすぎました。なんだか自分の中では別れとか、振り返る夜明け前の要素が強いイメージで…。ドームオーラスでも、前向きな意味合いで歌われていると当時は受け取ったはずなのだけれど、人間って変に記憶を脚色してしまうよね。。
そりゃあ、timeless歌うにきまってるじゃんと今なら思うのですが。改めて歌詞を見直すと過去を抱きしめて未来へ進む、そして前向きに未来を見つめる自分と過去を振り返ってしまう自分のありのままを受け止める、まさしくepisode0の在り方。
最後にモニターに映し出された時間が止まるところまで含めて、すごく鮮やかでした。これでepisode0は過去になったので、いつでも立ち返って懐かしむことが出来ます。
彼らのこれからを応援することと、この夏のことを想って切なくなることは共存していていい。それがtimeleszということだから。)