君と刹那の夢を見よう

永遠なんて言わないからさ

無題

覚悟していた時はずっとずっと早く来た。

年が明けてから、こんなにも1ヶ月が長かったことは人生で無いと思う。

 

もやもや、ぐるぐるともう自分にはどうしようもない領域の話について考え続けている。

だって、だいすきだったんだもの。

 

いま、私が好きなひとはふうまくんで。

そのふうまくんの隣にずっと立ち続けたひとのことが、私はふうまくんを好きになってからの年月よりうんと長く大好きだったのだ。

 

だから、中途半端にあなたの気持ちが理解できるような気がしてしまうし、そういうあなたが好きだった自分がいるから。

ふうまくんの祈りや愛情を無かったことにするような言動をするあなたを見てもなお、どうしても嫌いになれないのが苦しい。

 

何かのせいとか誰かのせいとか一つの理由があるわけではなくもうとにかく、全てがうまく噛み合わなかったのだということが、本当に本当に苦しい。

あー、SexyZone、ずっとずっと一生懸命に頑張ってきたよね えらかったねえ ほんとうに

 

ここでは私が愛した中島健人の話をしようと思う。だらだらと思い出と未練を綴るだけの時間になりそうだけど、こうでもしないと私はなかじまに別れを告げられない。

 

 

 

 

彼のことは初め「けんと」と呼んでいた。

いつからか中島さんと呼ぶようになったけど。(笑)

私はね、生きるのが下手くそなけんとが大好きで眩しくて憧れだった

いつだって全力疾走、自分の夢のためにゴーマイウェイ、でもその過程で生まれた些細な衝突とか軋轢から上手く目を逸らせない、"うまく"やれないしやらない そんなけんとがキラキラして見えてた

 

いわゆるパーフェクトアイドル、ラブホリみたいな部分が好きだったというよりは、それをやり切るエネルギーとか、マインドが大好きだった

 

ものすごく豪胆でゲラゲラ大きな口開けて笑ってるけど、ふとしたときに見せるはにかみがどうしようもなくこの人を知りたいって思わせた

 

自分のやわいとこを開示するのが上手で、でもいつも本当につらかったことだけは全てが終わった後に打ち明けるところが強くてすきだった

 

ちょっぴり天然で、空気が読めないところがあるけど、だからこそあなたがいるとパッと場が明るくなるよね。周りから少し浮いてる自覚があって気にしているかと思ったら、次の瞬間には浮いてるって目立ってるってことじゃない!?!?って大ポジティブを発揮してきたりして。

本当におもしろい人であなたを追いかけているのは飽きなかったよ。ピッカピカの言葉をいつも話すのも、おもしろくて好きだった。

 

そして何より、パフォーマンス。

ステージに立ってるあなたを見るとあなたのことしか目で追いかけられなくなるくらい、求心力があった。誰よりも楽しそうにステージに立ってピカピカ発光しながら踊る姿がカッコよくて私ってこれを見るために生まれてきたのかなってうっとりしたこと、何度もあるよ。

けんととの思い出、たくさんあるし、全部全部たのしかった!きらきらっていうか、ぴかぴかの思い出だった!

 

ドームに立つ夢が叶った日、もう私は"けんと"じゃないうちわを持ってSexyZoneに会いに行ったけど、あなたの挨拶を聞いて一番涙が出たよ 走馬灯みたいにあなたと歩んだ日々や、あなたが聞かせてくれた夢たちを思い出したよ すごくすごく楽しそうにドームを駆け回っていて、あー、あの頃の"けんと"が帰ってきたって嬉しくてたまらなかった。

 

それから1年が経って、大切な仲間をひとり送り出して、大切な名前を失おうとするそのとき。その日はなんかやたらとさ、なかじまが視界に入って。ふうまくん見にきてんのになぜかなかじまとの思い出がたくさん蘇って。外周でなかじまと笑い合ったんだよね。何年も何年もあなたのうちわを持って通って、そこそこいい席だって入った。絶対にあなたの視界に入る席に。でも目が合ったことは一度だって無かった。まあ、そういうあなたを見に来てるしなと思う部分もあった。でもペンライトひとつであなたに静かに手を振る私に、なぜかなかじまは笑いかけてくれた。好きだったなって思った。

 

夢の場所に立つあなたがたいせつにたいせつに愛してきた名前との別れの儀式を静かに見守って。

あー、これで歩き出せるなって

今まで自分の思いをぶつけることが苦手で、それはネガティブなものであればあるほど殊更で。

そんなあなたが寄りかかる背中は頼もしかったし、あなたが離れるまでは絶対に離れなかったし、あなたは背中を預けて楽しそうに楽しそうに歌ってた。

最近のふたりは背中合わせじゃなく、並んで歩いてる姿も無敵に見えたんだ

いつのまにか背中を追いかけてたこどもたちだと思っていたひとたちも、すごく頼もしい大人になってて

だからきっとこれで歩き出せるんだって

 

そう思ってた

 

 

 

ばかだなーって思うよ

いつも思う

 

好きだ好きだって言いながら、わたしはなにを見つめてきたんだろうって

いや、アイドルといういきものの在り方として、こういう感情になることは正しいのだと思うけど。でも、まっすぐに未来を見つめてたのはわたしだけだったのかと力が抜けちゃうのも仕方ないよね。

 

けんとを応援していた時。

いつか、いつかこんな日が来ると思ってた。

私はもうまるで記憶にないのだけど、「なかじまさんは30になったら辞めるか結婚するよ」と何年も前から言っていたらしい。(笑)

 

いつもあなたの考えていることがわからなくて知りたくて追いかけてたけど、意外にあなたのことわかってたのかもね私。

 

夢に真っ直ぐで、他人にばかだな、と言われようととにかくまっすぐで。ひとの機微にちょっぴり疎くて。

なかじまが大好きで憧れで、でもあまりにピュアで憎たらしくもあって。そんな気持ちであなたを応援していた日々がうわーっと蘇って、わたしの夢がこわれた日、「らしすぎるだろうが!!!!!」と泣けた。

 

だってもうあなたは前だけ見てて。

まっすぐにキラキラと前だけ見てて。

周りを見渡せば守らなくちゃいけないもの、気を配った方が絶対にいいものたくさんあるのに、気づいてない鈍感なけんと。

いくつかには気づいているのに、うまくやろうとしないけんと。

 

あなたのそんなところが大好きで大好きで大嫌いで大好きだったから、だからどうしてもこんなに私が今大切にしてるもの踏み躙られても、夢壊されても無関心になれない。なかったことにできない。好きになったことを後悔できない。

 

でも、わたしが描く"けんと"がこわれても良いからちゃんと周りにはごめんなさいとありがとうして欲しかったな しているのだろうけど、目に見えるところでやるのが大事なのよ。

罪悪感を見せても、ケロッとしてても怒られるじゃんって思うかもしれないけど、大人としてうまくやって欲しかった。

自分に注がれている愛のうちのいくつかが、必要以上に誰かの矢になっていること、気づいて欲しかった。止めて欲しかったな。

そりゃ語れること、語れないことあるのかもしれないけど、そこを強行突破してくるのがなかじまだったのに、なんだか煮え切らない、はっきりと言いたいことが見えない言葉でのらりくらりと交わされて、ピカピカの言葉を全然くれない。

もう自分の夢にグループは必要ないんだって、障害になるんだって切り捨ててくれれば良いのに もうこのグループに縛られていつか来るその時を待つほど自分には時間がないんだってはっきりそう言えばいい メンバーを傷つける?今更じゃん だって何言ってももう止められないんでしょ それを言ってるのと同義だよ、気づいてないかもしれないけど

あなたの本当に言いたいことを飲み込むやさしさは、諸刃の刃なんだからね 紙一重なんだよやさしさと痛みは

 

けんとが大切に育ててきたSexyZone。

けんとが愛してきたSexyZone。

 

あなたと一緒にいなくなっちゃうんだね

あなたが居なくなるのが先か、グループがなくなるのが先かいつも不安だった

結局心中しちゃうんだな

身勝手だな 身勝手だよ

 

でもその身勝手さがたまらなく好きでたまらなく嫌い

 

あなたの言う「発展的な答え」をいつ知れるのかわからないけど、私はもうこの問題の完答を放棄します。

本当に本当に、もうあなたには会わないよ。

 

 

 

けんとが一番キラキラして見えるSexyZoneという場所が大好きだった。

愛でいっぱいで、飽和しているけんとが注いでも注いでも歪なかたちをした不器用なグループがいとおしかった。

たしかにがんばった。けんとは沢山がんばってくれたよね。

グループの名前を売るためになんだってしたし、弟たちに仕事とは何か背中を見せて教えてあげた。マリウスがいなくなるときに、「限りない愛と献身を与える人」ってけんとを表現していたの、最近よく思い出す。

それがどう受け取られるかなんて気にせずに、それこそナイフにバラで返すひと。自分の愛はこれです!いつでも誰にでもこの形は変わりません!とまっすぐに差し出せる人。

その無防備さは、ひとをものすごく救うし、満たすと思う。一方で受け取り手の愛の形を考えないままに差し出され続けるそれは、ある意味で人を傷つけることもある。

でもけんとはさ、これが愛だって信じてるから

ありがとうって受け取るしかないじゃん

笑ってて欲しいんだもん これからも無垢にさ

 

だから、この瞬間が来ることは止められなかったんだなって無常感に襲われる。

 

そんな強くてあぶなくてピカピカ光ってるけんとを包んでくれた箱庭 いまも、たいせつに想ってくれているよね、?

 

 

最近あなたはよく完璧で究極なアイドルの話をするよね。でも私はね、あなたのことをよく知っている男がずいぶん昔にあなたに宛てた自己紹介ラップのキャッチフレーズが何よりしっくり来ると思います

 

 

最初から最後まであなたはあからさまアイドルだったよ

嘘とか本当とかじゃなく、あからさまだった、ずっと

それがあなたの愛なんだと信じているし、あれだけあからさまなアイドルをやれたのは貴方だけだった。もうとっくに新しいあなただけのアイドルの形を見つけていたと思うよ。

それを捨ててでも、見たい夢があるんだね。

がんばってね。

 

 

わたしが見たい夢とそれとはもう重ならないけど。SexyZoneというたったひとつの点を共有することでつながっていた貴方と私の夢だけど。

最後まで綺麗に見せてよ、ってのが本音です。

好きなところを必死で数えないと、そうでないところが足早に追いかけてくるの。だからいま、綺麗な言葉で貴方を送れるうちに必死に必死に文章を書いてる。

 

しんどい時ほどなぜかキラキラ輝く貴方が魅力的で

ひとのいのちの欠片を食べて喜んでいるみたいで自分が嫌だった

だから健やかにのびのびとあなたが歩める次の道は、あなたを人として好きな人にとってはしあわせなことだね

 

突拍子もない夢と、途方もない愛で、あなたらしく歩んでください そしてめっちゃ売れてください

やさしいあなたを送り出す選択をしたやさしい優しい人たちが、これでよかったんだと思えるように わたしがまたいつか「らしすぎるだろうが!!!!!」と笑い泣きできるように

 

頼むよなかじま、頼む ほんとうに